ジェノグラムの兄弟・双子の書き方|順番・配置ルールを図解

Cover Photo

「ジェノグラムで兄弟はどの順番に並べるの?」「双子はどう書けばいい?」「異父・異母きょうだいがいる場合は?」ジェノグラムを書く際、兄弟・姉妹の配置は最も迷いやすいポイントの一つです。

この記事では、ジェノグラムにおける兄弟の順番ルール、双子・三つ子の書き方、異父母きょうだいや養子のきょうだいの描き方まで、具体例付きで解説します。

兄弟の基本ルール:左から出生順に配置

ジェノグラムでは、子どもを左から右へ出生順(年齢の高い順)に配置するのが基本ルールです。

配置のポイント

  • 左端が第1子(最年長)、右端が末子(最年少)

  • 性別に関係なく、生まれた順番で並べる

  • 子ども同士の間隔は均等にする

  • 子どもの記号は、親の婚姻線(横線)の中央から下に伸びる縦線から分岐させる

日本式と西洋式の違いに注意

実は、ジェノグラムの兄弟順には流派の違いがあります。

方式

出生順の方向

備考

西洋式(国際標準)

左 → 右(左が年長)

マクゴールドリックの標準に準拠

日本式(一部の機関)

右 → 左(右が年長)

日本の縦書き文化に由来

現在は西洋式(左が年長)が主流ですが、日本の一部の福祉・医療機関では右が年長の表記を使っている場合もあります。そのため、他の人が作成したジェノグラムを読む際は、年齢の記載を確認することが重要です。

混乱を防ぐためのコツ: 各人物の記号の中または近くに年齢を記入しておけば、左右どちらの方式で書かれていても出生順が明確になります。

兄弟の書き方の具体例

例1:基本的な3人きょうだい

父(50歳)と母(48歳)の間に、長男(25歳)・長女(22歳)・次男(18歳)がいる家族。

  • 夫婦を婚姻線で表記

  • 子どもは左から出生順に3人を配置

  • 年齢を記号の横に記入

例2:子どもが多い場合(4人以上)

子どもが4人以上いる場合も、同じルールで左から順に並べます。人数が多い場合は横幅が広がるため、親の婚姻線を長めに引くとバランスが取りやすくなります。


例3:ひとりっ子

ひとりっ子の場合は、婚姻線の中央から1本の縦線を下に伸ばし、子どもの記号を描きます。

双子・三つ子の書き方

双子の基本表記

ジェノグラムで双子を表すには、親の婚姻線から1つの分岐点を起点にV字型に線を引き、2人の子どもを描きます。


ポイントは、通常の兄弟のように縦線を2本並べるのではなく、1つの起点からV字に分岐させることです。これにより、双子であることが一目でわかります。

一卵性双子と二卵性双子の区別

双子には一卵性と二卵性があり、ジェノグラムでは以下のように区別します。

双子の種類

書き方

二卵性双子

V字に分岐させるのみ

一卵性双子

V字に分岐させた上で、2人の間に横線を引く

一卵性双子の場合に横線を引くことで、遺伝的に同一であることを視覚的に示します。

三つ子以上の場合

三つ子(triplets)の場合は、1つの起点から3本の線を扇状に広げます

一卵性の三つ子であれば、3人全員を横線で接続します。

異父・異母きょうだいの書き方

離婚・再婚により異父きょうだい(母が同じ・父が異なる)異母きょうだい(父が同じ・母が異なる)がいるケースは、ジェノグラムで頻出するパターンです。

異母きょうだいの例

父が離婚後に再婚し、前妻との間に長男、再婚相手との間に次男がいるケース。

  • 父と前妻の間は離婚線で結ぶ

  • 父と後妻の間は婚姻線で結ぶ

  • 長男は前妻との婚姻線から、次男は後妻との婚姻線から、それぞれ下に配置

  • 長男と次男は異母きょうだいの関係(父は同じ、母が異なる)

ジェノグラムとは?書き方・記号の意味をわかりやすく解説
あわせて読みたいRELATED POST

ジェノグラムとは?書き方・記号の意味をわかりやすく解説

ジェノグラム(家族図)の意味・歴史・記号一覧・書き方を5ステップで解説。男性(□)・女性(○)などの人物記号、婚姻・離婚・親子・感情関係の線の種類、家系図やエコマップとの違いまで網羅。

異父きょうだいの例

母が離婚後に再婚し、前夫との間に長女、再婚相手との間に次女がいるケース。

配置のポイント

  • 異父・異母きょうだいはそれぞれの親の婚姻線から下に伸ばすのが原則

  • 再婚は時系列順に左から右へ配置する(最初の結婚が左、再婚が右)

  • 連れ子がいる再婚の場合、子どもがどちらの婚姻に属するかが一目で明確になる

詳しい離婚・再婚の書き方はジェノグラムの離婚・再婚の書き方で解説しています。

養子のきょうだいの書き方

養子は、親子関係の線を二重線(片方を点線)にすることで実子と区別します。

養子と実子が混在する場合

実子と養子が混在する場合も、出生順の原則は同じです。生まれた順(または家族に加わった順)で左から配置し、実子は実線、養子は破線で親との関係を描きます。

里子の場合

里子(養育委託)は点線で表記することもあります。養子と里子を区別する場合、養子は破線、里子は点線と使い分けることが一般的ですが、機関によって表記が異なるため凡例を添えることを推奨します。

兄弟の配置でよくある間違い

間違い1:性別でグループ分けしてしまう

誤: 男の子をまとめて左、女の子をまとめて右に配置する

正: 性別に関係なく出生順に配置する

間違い2:年齢を書かずに順番だけで配置する

左右の方式が統一されていない場合、年齢の記載がないと出生順がわからなくなります。年齢は必ず記入するようにしましょう。

間違い3:双子を通常のきょうだいと同じように並べる

双子はV字分岐で描かないと、年の近いきょうだいとの区別がつきません。1つの起点からV字に分岐させることで双子であることを明示しましょう。

よくある質問(FAQ)

Q. 兄弟の順番は必ず左から右ですか?

現在の国際標準(マクゴールドリック方式)では、左が年長・右が年少です。ただし、日本の一部機関では逆の方式を使うこともあります。混乱を防ぐため、年齢を併記するのがベストです。

Q. 双子の片方が死亡している場合はどう書く?

通常どおりV字型に双子を配置し、死亡した側の記号に×マークを加えます。死亡の詳しい書き方はジェノグラムの死亡の書き方をご覧ください。

Q. きょうだいの人数が多くて横幅に収まらない場合は?

親の婚姻線を長く引いて横幅を広げるか、重要度の低い人物を省略することを検討してください。ジェノグラムは見やすさが重要なので、必ずしも全員を含める必要はありません。目的に応じて範囲を絞りましょう。

Q. 異父母きょうだいの順番はどうする?

異父・異母きょうだいはそれぞれの親の婚姻線から下に配置するため、通常の左右の出生順とは別の配置になります。再婚の順番(時系列)で左から右に親を配置すれば、おのずと子どもの出生順とも整合します。

まとめ

ジェノグラムにおける兄弟の書き方のポイントは以下のとおりです。

  • 基本ルール: 左から右へ出生順に配置(西洋式・国際標準)

  • 双子: V字型に分岐。一卵性は横線を追加

  • 異父母きょうだい: それぞれの婚姻線から下に配置

  • 養子: 親子線を破線にする

  • 年齢を必ず記入して出生順を明確にする

ジェノグラムの基本的な書き方はジェノグラムとは?書き方・記号の意味をわかりやすく解説で、さまざまな家族パターンの記入例は家族構成図の記入例で解説しています。

実際にジェノグラムを作成するには、xGrapherのジェノグラム・エコマップメーカーをお試しください。兄弟の配置や双子の表現も、ドラッグ&ドロップで直感的に操作できます。

xgrapher

コラム著者・編集者

xGrapher編集チーム

xGrapher編集チームは、オンラインチャート作成ツールの開発者、技術ライターからなる専任チームです。グラフやチャートに関する実務経験から得た知識を活かし、ユーザーにとって価値のある情報を提供することに努めています。

関連記事