【図解】家族構成図(ジェノグラム)の記入例|わかりやすいケース別まとめ

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「ジェノグラムの記入例を見たい」「うちの家族構成はどう書けばいいの?」ジェノグラム(家族構成図)は記号やルールが多く、初めて書く人はどこから手をつければよいか迷いがちです。

この記事では、よくある家族パターンをケース別に図解で紹介します。核家族・三世代同居・ひとり親・離婚再婚・高齢者世帯など、実務で頻出するケースを網羅しているので、自分の担当ケースに近い例を参考にしてください。

ジェノグラムの基本記号おさらい

記入例に入る前に、ジェノグラムで使う主な記号を確認しておきましょう。

記号

意味

□(正方形)

男性

○(円)

女性

◇(菱形)

性別不明

△(三角形)

妊娠中

×マーク

死亡(記号に×を重ねる)

二重枠(◻◻ / ◎)

IP(主訴者・中心人物)

────(実線)

婚姻・内縁・事実婚

-╱╱-

離婚

│(縦線)

親子関係

┆(破線の縦線)

養子関係

★(星マーク)

キーパーソン(意思決定・世話を担う重要人物)

記号の詳しい説明はジェノグラムとは?書き方・記号の意味をわかりやすく解説を参照してください。

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ケース1:核家族(夫婦+子ども2人)

最も基本的な家族構成です。夫婦を婚姻線で結び、その下に子どもを左から出生順に並べます。

ポイント

  • 夫(□)を左、妻(○)を右に配置するのが慣例(逆でも可)

  • 子どもは左から出生順に並べる

  • 年齢は記号の中または横に記載する

兄弟の並べ方のルールについて詳しくは以下の記事を参照してください。

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ケース2:三世代同居

祖父母・父母・子どもの三世代が同居しているパターンです。介護アセスメントでよく登場します。

ポイント

  • 上から祖父母世代 → 父母世代 → 子世代の3段構成

  • 同居家族は点線の囲みで表す

  • 祖父母と父母をつなぐ縦線で親子関係を示す

同居の書き方について詳しくは以下の記事を参照してください。

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ケース3:ひとり親家庭(母子家庭)

離婚後、母親が子ども2人を養育しているパターンです。保育・児童福祉の現場で頻出します。

ポイント

  • 離婚は二重線に斜線2本

  • 子どもがどちらの親と暮らしているかを囲み線で明示する

  • 別居の親は囲みの外に配置する

離婚・再婚の書き方について詳しくは以下の記事を参照してください。

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ケース4:離婚・再婚(ステップファミリー)

父が再婚し、前妻との子と再婚相手の連れ子が同居しているパターンです。

ポイント

  • 前妻との関係は離婚線で示す

  • 再婚相手との関係は婚姻線で示す

  • 前妻との子は父と前妻の間の関係線から縦線で降ろす

  • 再婚相手の連れ子は再婚相手と前夫の間の関係線から縦線で降ろす(連れ子は再婚相手の前の婚姻関係に属する子どもであるため)

  • 前妻は囲みの外に配置して別居を表す

離婚・再婚の書き方について詳しくは以下の記事を参照してください。

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ケース5:高齢者世帯(配偶者死亡・介護)

配偶者を亡くした高齢女性がIP(主訴者)で、長男がキーパーソンのパターンです。介護の現場で最も典型的なケースの一つです。

ポイント

  • 死亡した人物は記号に×マークを重ねる(☒)

  • IP(主訴者)は二重枠(◎)

  • キーパーソンは★マークで示す

  • 遠方の家族はテキストで居住地を注記する

死亡の書き方について詳しくは以下の記事を参照してください。

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ケース6:不妊治療・養子縁組

夫婦の間に実子1人と養子1人がいるパターンです。養子の実親が不明なケースです。

ポイント

  • 養子関係は破線の縦線(┆)で示す

  • 実親が不明な場合は菱形(◇)で表すことも

  • 実子と養子の区別は線の種類(実線 vs 破線)で表現する

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ケース7:複合ケース(三世代+離婚+介護)

実務では複数の要素が組み合わさった複雑なケースが多くあります。ここでは、三世代の家族で離婚歴があり、祖母が要介護というケースを示します。

読み取れる情報

  • 祖父は死亡、祖母(85歳)がIP(要介護3)

  • 長男(55歳)がキーパーソンで祖母と同居

  • 長男は前妻と離婚し、現在の妻と再婚

  • 前妻との子(16歳)と再婚相手が前夫との間にもうけた連れ子(14歳)も同居

  • 前妻は別居

このように、ジェノグラムは1枚の図で家族の構造・歴史・居住状況を同時に把握できるツールです。

記入例を書くときのコツ

1. IPを中心に配置する

ジェノグラムはIPを起点に描くため、IPを図の中央付近に配置すると全体のバランスがとりやすくなります。

2. 3世代を基本にする

医療・福祉の現場では、IPを含めて最低3世代を描くのが一般的です。祖父母世代の情報が家族パターンの理解に役立つことが多いためです。

3. 情報は段階的に追加する

最初から完璧なジェノグラムを描こうとせず、まず人物と婚姻・親子関係の骨格を描き、その後に死亡・離婚・同居・感情関係などの情報を追加していくのがおすすめです。

4. 凡例を必ず添える

記号の意味は機関や分野によって微妙に異なることがあるため、作成したジェノグラムには凡例(記号の説明)を必ず添えましょう。特に多職種で共有する場合は、凡例があることで読み手の誤解を防げます。

xGrapherで記入例を実際に作ってみよう

xGrapherのジェノグラム・エコマップメーカーを使えば、この記事で紹介したすべてのケースをドラッグ&ドロップで簡単に作成できます。

xGrapherのジェノグラム・エコマップメーカー

手書きと違い、人物の追加・削除・移動が自由にできるため、複雑な家族構成でも試行錯誤しながら描けます。完成したジェノグラムはPNG・JPEG・SVG形式で保存でき、レポートや報告書にそのまま貼り付けられます。

よくある質問(FAQ)

Q1. 家族構成図(ジェノグラム)はどこから書き始めればよいですか?

まずIP(主訴者・中心人物)を決めることから始めます。IPを図の中央に配置し、上にIPの親世代、下に子ども世代、横に配偶者やきょうだいを展開していきます。3世代を基本とし、必要に応じて世代を追加します。

Q2. 何世代まで書くべきですか?

一般的にはIP(主訴者)を含めて3世代が基本です。祖父母世代・親世代・子世代の3段構成にすることで、家族のパターンや傾向を把握しやすくなります。遺伝カウンセリングなど、目的によっては4世代以上を描くこともあります。

Q3. 兄弟が多い場合はどう配置しますか?

兄弟は左から出生順に横並びで配置します。きょうだいが多い場合は横幅が広くなりますが、出生順のルールは守りましょう。双子・三つ子は逆V字型の線で表します。詳しくは兄弟・双子の書き方を参照してください。

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Q4. 複雑な家族構成で線が交差してしまいます。どうすればよいですか?

人物の配置を工夫することで交差を減らせます。関係の深い人物を近くに配置する、離婚した相手を外側に配置するなどの調整が有効です。手書きで交差が多い場合は、xGrapherなどのツールを使うと自由にレイアウトを調整できます。

Q5. ジェノグラムを無料で作成できるツールはありますか?

はい。xGrapherのジェノグラム・エコマップメーカー無料・登録不要でブラウザから利用できます。標準的な記号がすべて揃っており、ドラッグ&ドロップで直感的に作成できます。

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まとめ

この記事では、ジェノグラム(家族構成図)のよくあるケースを7パターン紹介しました。

ケース

主な記号・要素

核家族

婚姻線、親子線、出生順

三世代同居

3段構成、同居の囲み線

ひとり親家庭

離婚線、別居の配置

離婚・再婚

離婚線、再婚線、ステップファミリー

高齢者世帯

死亡×マーク、IP二重枠、KP★マーク

養子縁組

破線の親子線、菱形(実親不明)

複合ケース

上記の要素を組み合わせ

ジェノグラムは複雑に見えますが、基本の記号を覚えてケースごとのパターンを知っておけば、どんな家族構成でも描けるようになります。まずはシンプルなケースから練習し、徐々に情報を追加していきましょう。

ジェノグラムの基本的な記号と書き方はジェノグラムとは?書き方・記号の意味をわかりやすく解説で解説しています。

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実際にジェノグラムを作成するには、xGrapherのジェノグラム・エコマップメーカーをお試しください。この記事で紹介したすべてのケースを、記号の入力やレイアウト調整なしで直感的に作成できます。

xgrapher

コラム著者・編集者

xGrapher編集チーム

xGrapher編集チームは、オンラインチャート作成ツールの開発者、技術ライターからなる専任チームです。グラフやチャートに関する実務経験から得た知識を活かし、ユーザーにとって価値のある情報を提供することに努めています。

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