スプレッドシートで折れ線グラフを作成する方法|基本から応用まで

Webサイトのアクセス数、月ごとの売上、気温の変化など、時間の経過とともに数値がどう変わったかを知りたい場面は多いですよね。そんな時に活躍するのが折れ線グラフです。
Googleスプレッドシートを使えば、誰でも簡単に見やすい折れ線グラフを作成できます。しかし、「どうやって作るの?」「なんだか見栄えが良くならない…」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
この記事では、Googleスプレッドシートを使った折れ線グラフの基本的な作り方から、あなたのグラフをワンランクアップさせる応用テクニックまで、分かりやすく丁寧に解説します。この記事を読めば、あなたも自信を持ってデータを可視化できるようになります。
この記事の内容(目次)
【基本編】スプレッドシートで折れ線グラフを作成する5つのステップ
まずは、折れ線グラフを作成する基本的な流れを5つのステップで見ていきましょう。今回は、以下のような「月別の商品A・Bの売上データ」を例に進めます。

STEP1: データを準備する
グラフにしたいデータをスプレッドシートに入力します。一番左の列(A列)に「月」などの横軸の項目を、その右の列に数値データを入力するのが一般的です。
STEP2: データ範囲の選択
グラフにしたいデータ全体を、見出しも含めてドラッグして選択します。今回の例では、セルA1からC7までを選択します。

STEP3: グラフの挿入
データを選択した状態で、メニューバーの「挿入」から「グラフ」をクリックします。

STEP4: グラフ種類の選択
画面右側に「グラフエディタ」が表示されます。「設定」タブの中にある「グラフの種類」で「折れ線グラフ」を選択してください。多くの場合、スプレッドシートが自動的に最適なグラフとして折れ線グラフを提案してくれます。

STEP5: 基本的な編集
グラフが挿入されたら、基本的な見た目を整えましょう。グラフのタイトル部分をダブルクリックすれば、分かりやすい名前に変更できます。これで、基本的な折れ線グラフの完成です!

【応用編】もっと見やすいグラフにするカスタマイズ術
基本のグラフが作れたら、次にもっと伝わりやすく、見やすいグラフにするためのカスタマイズ方法を見ていきましょう。編集はすべて、グラフを選択して表示される「グラフエディタ」の「カスタマイズ」タブから行います。
複数のデータを1つのグラフに表示する方法
先ほどの例のように、最初から複数のデータ範囲(商品Aと商品B)を選択していれば、自動的に2本の折れ線グラフが表示されます。どの線がどのデータを指しているかは「凡例」で確認できます。

グラフタイトルや軸ラベルの編集
グラフの「顔」とも言えるタイトルは非常に重要です。「カスタマイズ」タブの「グラフと軸のタイトル」から、グラフ全体のタイトルや、横軸(水平軸)・縦軸(垂直軸)のタイトルを編集できます。「何を表したグラフなのか」が一目でわかるように設定しましょう。

線の色や太さ、マーカーの形の変更
「系列」セクションでは、折れ線の色や太さ、データ点を表すマーカー(点)の形やサイズを変更できます。データの内容に合わせて色を変えたり、特定のデータを強調したりすることで、より視覚的に分かりやすいグラフになります。

凡例の位置を調整する
凡例がグラフの邪魔になっている場合は、「凡例」セクションで表示位置を「上」「下」「左」「右」などに変更できます。グラフ全体のバランスを見て最適な位置を選びましょう。

グリッド線(目盛り線)の調整
背景の目盛り線が多すぎて見づらい、または少なくて数値を読み取りにくい場合は、「グリッド線と目盛り」で調整できます。主グリッド線の間隔(ステップ)などを変更して、データの読み取りやすさを向上させましょう。

こんな時どうする?スプレッドシートのグラフ作成でよくある疑問
ここでは、グラフ作成時につまずきがちなポイントとその解決策を紹介します。
横軸が日付にならない場合の対処法
「2025/10/1」「2025/10/2」のような日付データを横軸にしたいのに、ただの文字列として認識されてしまうことがあります。その場合は、日付を入力したセルの書式を確認しましょう。
対象のセルを選択し、メニューバーの「表示形式」→「数字」→「日付」を選び、正しく日付データとして認識されているか確認してください。

データに抜けがある(空白セル)場合どうなる?
データの一部が空白になっている場合、デフォルトではその部分の線が途切れたグラフになります。「カスタマイズ」タブの「グラフの種類」内にある「null値を表示」にチェックを入れると、空白部分を前後のデータでつないで線を補完できます。

もっと手軽に、高機能なグラフを作りたいなら
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また、折れ線グラフの基礎知識や、Excel、PowerPointでの作り方については、以下の記事でも詳しく解説しています。
スプレッドシートの折れ線グラフに関するQ&A
Q1: スマートフォン(アプリ版)でも作れますか?
A1: はい、作成可能です。スマートフォンのスプレッドシートアプリでも、データを選択し、画面上部の「+」ボタンから「グラフ」を選ぶことで、PC版とほぼ同様の手順で折れ線グラフを作成できます。
Q2: 2軸(第2軸)の折れ線グラフは作れますか?
A2: はい、作れます。例えば「売上(円)」と「契約数(件)」のように単位が大きく異なるデータを一緒に表示したい場合に便利です。「グラフエディタ」の「カスタマイズ」→「系列」で、片方のデータ系列を選び、「軸」を「右軸」に変更することで2軸グラフを作成できます。

Q3: 作成したグラフを画像として保存できますか?
A3: 可能です。グラフの右上にある三点リーダー(︙)をクリックし、「グラフをダウンロード」からPNG画像やPDFファイルとして保存できます。

Q4: グラフの横軸と縦軸を入れ替えたいです。
A4: 「グラフエディタ」の「設定」タブにある「行と列を切り替える」にチェックを入れると、簡単に入れ替えることができます。

Q5: 折れ線グラフと棒グラフ、どちらを使えばいいですか?
A5: 時系列の推移や連続的な変化を見たい場合は折れ線グラフが適しています(例:月ごとの気温の変化)。一方、項目ごとの量を比較したい場合は棒グラフが適しています(例:商品ごとの売上比較)。データの目的によって使い分けることが重要です。
>> グラフの種類や使い分けを解説した記事はこちらです