【完全ガイド】スプレッドシートで円グラフを作成する方法|見やすくするコツも解説

アンケート結果の集計や、売上の構成比などを視覚的に分かりやすく伝えたいとき、円グラフは非常に便利なツールですよね。Googleスプレッドシートを使えば、誰でも手軽に円グラフを作成できます。
しかし、「作り方はなんとなくわかるけど、見栄え良く調整するのが難しい…」「パーセンテージの出し方がわからない」といったお悩みを持つ方も多いのではないでしょうか。
この記事では、スプレッドシートで円グラフを作成する基本的な手順から、相手に伝わりやすくなるカスタマイズの応用テクニックまで、初心者の方にも分かりやすく解説していきます。
この記事の内容(目次)
円グラフはどんな時に使う?基本的な役割をおさらい
具体的な作成方法に入る前に、円グラフがどのようなデータを表現するのに適しているか簡単におさらいしましょう。
[円グラフの例]
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円グラフの最大の役割は「全体に対する各項目の割合(構成比)」を視覚的に示すことです。例えば、以下のようなケースで非常に効果的です。
アンケートの回答比率(例:「はい」が60%、「いいえ」が40%)
製品の売上構成比(例:製品Aが50%、製品Bが30%、その他が20%)
ウェブサイトへの流入経路の割合(例:検索が70%、SNSが20%、広告が10%)
全体を100%として、各項目がどれくらいのシェアを占めているのかを一目で理解させたい場合に最適なグラフです。
【基本編】スプレッドシートで円グラフを作成する4ステップ
それでは、早速スプレッドシートで円グラフを作成していきましょう。今回は、あるアンケートの結果を円グラフにする例で進めます。
Step 1: データを入力する
まずは、グラフの元になるデータをスプレッドシートに入力します。項目名(ラベル)と、それに対応する数値をそれぞれ列に分けて入力しましょう。

Step 2: データ範囲を選択する
次に、グラフにしたいデータの範囲をドラッグして選択します。このとき、項目名(「好きな季節」「回答数」)も含めて選択するのがポイントです。

Step 3: 「挿入」から「グラフ」を選択する
データを選択した状態で、メニューバーの「挿入」をクリックし、表示されたメニューから「グラフ」を選択します。

Step 4: グラフの種類で「円グラフ」を選ぶ
グラフエディタが画面の右側に表示されます。「設定」タブの中にある「グラフの種類」で、「円グラフ」を選択してください。これだけで、基本的な円グラフが自動で作成されます。

【応用編】円グラフを見やすくカスタマイズする方法
基本的な円グラフが作成できたら、次はもっと見やすく、伝わりやすくなるようにカスタマイズしていきましょう。編集はすべて画面右側の「グラフエディタ」で行います。「カスタマイズ」タブを選択してください。

グラフタイトルや凡例を編集する
グラフの内容が一目でわかるようにタイトルをつけましょう。「グラフと軸のタイトル」セクションで、「グラフのタイトル」のテキストを入力します。フォントや文字サイズ、色などもここで変更できます。

また、「凡例」セクションでは、凡例(各項目がどの色かを示す表示)の位置を右、左、上、下などに変更できます。

各項目の色を変更する
グラフの色をコーポレートカラーに合わせたり、特定の項目を目立たせたりしたい場合は、「円グラフ」セクションの「スライスの色」で各項目の色を自由に変更できます。

ラベルにパーセンテージを表示させる
円グラフで最も重要な「割合」を表示させましょう。「円グラフ」セクションにある「スライスラベル」のプルダウンから「パーセンテージ」を選択します。これで、各項目が全体に占める割合がグラフ上に表示されます。

特定の項目を切り出して強調する
最も伝えたい項目を目立たせたい場合は、その部分だけを切り出して強調することができます。「円グラフ」セクションの「中央からの距離」で、強調したい項目を選んで数値を設定します(例: 25%)。

ドーナツグラフに変更する
少しモダンな印象にしたい場合は、ドーナツグラフもおすすめです。「円グラフ」セクションの「ドーナツの穴」にパーセンテージ(例: 50%)を入力するだけで、簡単にドーナツグラフに変更できます。

もっと伝わる!円グラフ作成の3つのコツ
ツールとしての使い方だけでなく、デザイン面で少し意識するだけで、グラフの伝わりやすさは格段にアップします。
1. 項目は5〜7個以内にする
円グラフの項目が多すぎると、一つ一つのスライスが細かくなりすぎてしまい、かえって分かりにくくなります。もし項目が多い場合は、「その他」として一つにまとめ、内訳は別途テキストや表で示すのがおすすめです。

2. 3D円グラフは避ける
スプレッドシートでは3Dの円グラフも作成できますが、ビジネス資料などでは避けるのが無難です。なぜなら、奥行きによって手前の項目が大きく見え、奥の項目が小さく見えるため、割合を正確に伝える妨げになる可能性があるからです。

3. 重要な項目は目立つ色にする・配置を工夫する
最も伝えたい項目には、暖色系などの目立つ色を使い、時計の12時の位置から右回りに配置すると、見る人の視線を集めやすくなります。他の項目は彩度を落とした色にすると、よりメリハリが生まれます。
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スプレッドシートよりもっと簡単・高機能なグラフ作成ならxGrapher
ここまでスプレッドシートでの円グラフ作成方法を解説してきましたが、「もっと直感的にデザインを調整したい」「データをコピペするだけで、すぐにおしゃれなグラフを作りたい」と感じた方もいるかもしれません。
そんな方には、オンライングラフ作成ツールxGrapherがおすすめです。xGrapherなら、アカウント登録不要で、スプレッドシートのデータをコピー&ペーストするだけですぐに洗練された円グラフが作成できます。

色のテンプレートも豊富で、誰でも簡単に見栄えの良いグラフを作成し、画像としてダウンロードしたり、URLで共有したりすることが可能です。
また、円グラフ以外にも様々なグラフを作成できます。プレゼン資料やレポート作成の際には、以下の記事もぜひ参考にしてみてください。
円グラフの基本を解説した記事: 円グラフとは? 特徴や正しい使い方、作成のポイントを解説
Excelでの作成方法: Excel(エクセル)で円グラフを作成する方法
PowerPointでの作成方法: PowerPoint(パワーポイント)で円グラフを作成する方法
Wordでの作成方法: Word(ワード)で円グラフを作成する方法
よくある質問(Q&A)
Q1. 円グラフの項目名(凡例)を変更するには?
A1. 円グラフの元になっているスプレッドシートのデータセルのテキストを直接編集してください。セルを編集すると、グラフの凡例も自動的に更新されます。

Q2. 円グラフにパーセンテージが表示されません。
A2. グラフエディタの「カスタマイズ」タブ →「円グラフ」セクションに進み、「スライスラベル」が「なし」になっていないか確認してください。プルダウンから「パーセンテージ」を選択すると表示されます。
Q3. 作成した円グラフの大きさを変更するには?
A3. グラフの端にある青い四角(ハンドル)をドラッグすることで、自由にサイズを変更できます。縦横比を維持したまま拡大・縮小したい場合は、Shiftキーを押しながらドラッグしてください。
Q4. スマホのスプレッドシートアプリでも円グラフは作れますか?
A4. はい、作成できます。スマホアプリでも、データ範囲を選択して「+」アイコンから「グラフ」を選ぶことで、PC版とほぼ同様の手順で円グラフを作成・編集することが可能です。
Q5. 円グラフと棒グラフは、どう使い分ければ良いですか?
A5. 円グラフは「全体に対する構成比」を見せるのに適しています。一方、棒グラフは「各項目の量の大小を比較する」のに適しています。例えば、「アンケートの回答割合」なら円グラフ、「各店舗の売上高」なら棒グラフ、というように目的によって使い分けるのがベストです。
>> 割合や構成比を比較するのに使えるグラフの解説