スプレッドシートで棒グラフを作成する方法|基本から応用まで

アンケート結果や売上データなど、数字の羅列だけではデータの傾向や特徴を掴むのは難しいですよね。そんな時に活躍するのが「棒グラフ」です。棒グラフを使えば、各項目の量の大小を直感的に比較でき、誰にでも分かりやすく情報を伝えられます。
この記事では、多くの人が利用しているGoogleスプレッドシートを使って、基本的な棒グラフを作成する手順から、よりデータを効果的に見せる応用テクニックまで、初心者の方にも分かりやすく解説していきます。この記事を読めば、あなたもスプレッドシートで自在に棒グラフを作成できるようになります。
この記事の内容(目次)
スプレッドシートで棒グラフを作成する基本的な手順
まずは、最もシンプルな棒グラフの作り方から見ていきましょう。ここでは、月別の売上データを例に、以下の4ステップで解説します。
STEP1: データを入力する
スプレッドシートに、グラフにしたいデータを入力します。A列に項目(月)、B列に数値(売上)のように、1行目を見出しにして入力するのがポイントです。

STEP2: データ範囲を選択する
入力したデータの中から、グラフにしたい範囲をドラッグして選択します。見出し行(この場合は「月」と「売上」)も含めて選択してください。

STEP3: グラフを挿入する
データを選択した状態で、メニューバーの「挿入」から「グラフ」をクリックします。

STEP4: グラフの種類で「棒グラフ」を選択する
画面右側に「グラフエディタ」が表示されます。「設定」タブの中にある「グラフの種類」で「縦棒グラフ」または「棒グラフ」(横棒グラフ)を選択します。これだけで、基本的な棒グラフは完成です。

とても簡単ですね!基本的な棒グラフなら、これだけの操作で作成できます。
【応用編】スプレッドシートでもっと見やすい棒グラフを作るテクニック
基本的な棒グラフの作り方をマスターしたら、次はもう少し複雑なデータを分かりやすく見せるための応用テクニックに挑戦してみましょう。
複数のデータを比較する「集合棒グラフ」
商品ごとや支店ごとの売上推移など、複数の系列のデータを比較したい場合に便利なのが「集合棒グラフ」です。
作り方は基本と同じです。比較したいデータを列に追加し、その範囲全体を選択してグラフを挿入するだけ。スプレッドシートが自動でデータを認識し、集合棒グラフを作成してくれます。

内訳を見せる「積み上げ棒グラフ」
全体の合計値と、その内訳の構成比を同時に示したい場合に最適なのが「積み上げ棒グラフ」です。各月の総売上と、その中での各商品の売上割合などが一目で分かります。
作成後、グラフエディタの「グラフの種類」から「積み上げ縦棒グラフ」を選択するだけで簡単に切り替えられます。

項目名が長い時に便利な「横棒グラフ」
アンケートの質問項目や商品名など、グラフの縦軸に来る項目名が長い場合、縦棒グラフだと文字が斜めになったりして見づらくなってしまいます。そんな時は「横棒グラフ」を使いましょう。
グラフエディタの「グラフの種類」で「横棒グラフ」を選択すると、縦と横が入れ替わった横棒グラフに変更できます。項目名がすっきりと表示され、格段に見やすくなります。

棒グラフには様々な種類があり、目的に応じて使い分けることが重要です。棒グラフの種類や使い分けについては、こちらの記事「棒グラフとは?種類や特徴、正しい使い方を解説!」でも詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
>> グラフの種類やその使い方に関する解説はこちらの記事をご参照ください
グラフをさらに見やすく!覚えておきたいカスタマイズ設定
スプレッドシートでは、作成したグラフの色や文字などを細かく編集できます。ここでは、最低限覚えておきたい基本的なカスタマイズ方法をご紹介します。編集はすべてグラフエディタの「カスタマイズ」タブから行います。

グラフタイトルや軸ラベルの編集
グラフが何を表しているのかを明確にするため、タイトルは必ず設定しましょう。「グラフと軸のタイトル」セクションで、タイトル名やフォント、文字サイズなどを変更できます。

グラフや系列の色の変更
グラフの見た目を整える上で、色の変更は欠かせません。「系列」セクションを開き、色を変更したいデータ系列を選択すると、棒の色や太さなどを自由に変更できます。プレゼン資料のテーマカラーに合わせるなど、用途に応じて調整しましょう。

データラベル(数値)の表示
各棒が具体的にどのくらいの数値なのかを示したい場合は、「系列」セクションの下部にある「データラベル」にチェックを入れます。棒の上に数値が表示され、より詳細な情報が伝わりやすくなります。

これらのカスタマイズ機能を使いこなすことで、単なるデータのかたまりから、意図が伝わる「資料」へとグラフをレベルアップさせることができます。
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多様なファイル形式で出力:作成したグラフはPNGやSVGなどの画像ファイルとしてダウンロードでき、資料への貼り付けも簡単です。

スプレッドシートでデータを整理し、グラフの作成はxGrapherで行う、といった使い分けも非常に効率的です。棒グラフの作成は以下のページからすぐにお試しいただけます。
ちなみに、ExcelやPowerPointで棒グラフを作成する方法については、以下の記事で詳しく解説しています。合わせてご覧ください。
スプレッドシートの棒グラフに関するQ&A
ここでは、スプレッドシートの棒グラフ作成時によくある質問にお答えします。
Q1. スマートフォン(スマホ)のスプレッドシートアプリでも棒グラフは作れますか?
A1. はい、作成できます。データ範囲を選択後、画面上部の「+」アイコンから「グラフ」を選択することで、PC版とほぼ同様の機能で棒グラフを作成・編集することが可能です。
Q2. 2軸(複合)グラフは作れますか?
A2. はい、作成可能です。例えば、売上(棒グラフ)と利益率(折れ線グラフ)を組み合わせたい場合、グラフエディタの「カスタマイズ」→「系列」で、片方のデータ系列の「軸」を「右軸」に変更することで2軸グラフを作成できます。

Q3. 棒の順番を並べ替えることはできますか?
A3. グラフ上で直接棒の順番を並べ替える機能はありません。元のデータの表を並べ替えることで、グラフの棒の順番も自動的に変わります。例えば、売上が高い順に並べたい場合は、元のデータ表を降順で並べ替えてください。
Q4. グラフにエラーが表示されてうまく作れません。
A4. データ範囲の選択が間違っている、またはデータ内に文字列や空白セルが不適切に含まれている可能性があります。まず、グラフの元になっているデータ範囲が正しいかを確認してください。数値が入るべきセルに文字列が入っていないかもチェックしましょう。
Q5. 負の数(マイナス)を含む棒グラフは作れますか?
A5. はい、作れます。データに負の数が含まれている場合、スプレッドシートは自動的に0を基点として、正の値を上(または右)に、負の値を下(または左)に伸ばした棒グラフを作成します。増減や赤字などを表現するのに便利です。

まとめ
今回は、Googleスプレッドシートで棒グラフを作成するための基本的な手順から、見やすくするための応用テクニック、カスタマイズ方法までを解説しました。
基本は「データ選択」→「グラフ挿入」の簡単ステップ
集合、積み上げ、横棒など、目的に合わせてグラフを使い分けるのが重要
タイトルや色をカスタマイズして、より伝わりやすいグラフに仕上げる
スプレッドシートのグラフ機能は非常に高機能で、ビジネスシーンでのデータ分析に大いに役立ちます。そして、もし「もっと手軽に、デザイン性の高いグラフを作りたい」と感じたら、ぜひオンライングラフ作成ツール「xGrapher」も試してみてください。あなたのデータ可視化が、より簡単で効果的なものになるはずです。
