五角形・六角形のグラフ(レーダーチャート)とは?作成方法や、活用事例を解説

Cover Photo

「個人のスキルを分かりやすく示したい」「複数の商品の性能をひと目で比較したい」と考えたとき、五角形や六角形の形をしたグラフを見かけたことはありませんか?

バランスや特徴を直感的に表現できる便利なグラフですが、「あのグラフって何て名前?」「どうやって作るの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。

この記事では、そんな五角形・六角形のグラフの正体から、無料ツールを使った簡単な作り方、効果的な活用シーンまで、分かりやすく解説していきます。

五角形・六角形グラフの正体は「レーダーチャート」

私たちが普段「五角形のグラフ」や「六角形のグラフ」と呼んでいるものは、正式には「レーダーチャート」と呼ばれます。(蜘蛛の巣グラフ・スパイダーチャートとも)中心から放射状に伸びた各項目の軸に数値をプロットし、それらを線で結んで多角形を形成するグラフです。

「五角形のグラフ」や「六角形のグラフ」の例

なぜ形が五角形や六角形になるかというと、グラフの形は評価する「項目数」によって決まるからです。

  • 項目が5つなら五角形

  • 項目が6つなら六角形

  • 項目が8つなら八角形

このように、項目の数に応じて形が変化します。レーダーチャートは、全体のバランスや各項目の得意・不得意を視覚的に把握するのに非常に優れたグラフです。

レーダーチャートのメリットとデメリット

レーダーチャートは便利な一方、使う場面や使い方を間違えると逆に分かりにくくなってしまう可能性もあります。作成する前に、メリットとデメリットを理解しておきましょう。

メリット

  • 全体のバランスがひと目でわかる: 各項目のスコアが全体としてどのようになっているか、凹凸で直感的に把握できます。

  • 複数データの比較がしやすい: 複数のデータを同じグラフに重ねて表示することで、それぞれの特徴の違いを簡単に比較できます。

    重ねたレーダーチャートの例
  • 特徴的な項目を見つけやすい: 他の項目に比べて突出している、あるいは凹んでいる項目をすぐに見つけ出すことができます。

デメリット

  • 項目数が多すぎると見にくい: 項目が増えすぎると、線が混み合ってしまい、かえって分かりにくくなります。一般的に、項目数は8つ程度までが推奨されます。

    項目が多すぎるレーダーチャートの例
  • 項目の順番によって印象が変わる: 隣り合う項目によって、できあがる多角形の面積や形状が変わり、グラフ全体の印象が左右されることがあります。

  • データの正確な数値を読み取りにくい: 棒グラフなどと比べると、各項目の正確な値を読み取るのには向いていません。

レーダーチャートはどんな時に使う?具体的な活用シーンと例

レーダーチャートは、特に「バランス」や「比較」を行いたい場面で活躍します。

  • 個人のスキル評価(自己分析・人事評価)
    「コミュニケーション能力」「リーダーシップ」「技術力」といった項目で自己評価や他者評価を行う際に役立ちます。自分の強みや弱点を客観的に把握するのに最適です。

    個人のスキル評価(自己分析・人事評価)のレーダーチャート
  • 商品の性能比較
    「価格」「デザイン」「機能性」「バッテリー持ち」など、複数の観点から商品を比較検討する際に便利です。どの商品がどの点で優れているかを視覚的に示せます。

    商品の性能比較のレーダーチャート例
  • アンケート結果の可視化
    店舗の満足度調査で「接客」「品揃え」「清潔さ」「価格」などの項目をグラフ化することで、お店の強みや改善点を明確にできます。

    アンケート結果を可視化するレーダーチャート
  • プロジェクトや目標の進捗管理
    「計画達成度」「品質」「コスト」「納期」などの進捗状況を可視化し、チーム全体で状況を共有するのに役立ちます。

    プロジェクトや目標の進捗管理のレーダーチャート

【簡単3ステップ】オンラインツールで五角形・六角形のグラフを作成する方法

「レーダーチャートって、作るのが難しそう…」と感じるかもしれませんが、専門的なソフトは必要ありません。当サイト「xGrapher」を使えば、誰でも無料・登録不要で、あっという間に美しいレーダーチャートを作成できます。

xGrapher レーダーチャート作成ツール

STEP1: 項目と数値を入力する

まずは、グラフにしたい項目(例:「国語」「数学」「英語」など)と、それぞれの数値を入力します。Excelのように直感的に入力できるので簡単です。

xGrapherのデータ入力欄

STEP2: デザインを調整する

グラフの色や線の太さ、背景色などを自由にカスタマイズできます。プレビュー画面で確認しながら、伝えたい内容に合わせて最適なデザインに調整しましょう。

STEP3: ダウンロードする

デザインが完成したら、PNGやJPEG、SVGといった画像形式でグラフをダウンロードしてレポートやプレゼンテーション資料にすぐに貼り付けて使えます。
※xGrapherではレーダーチャートをそのままWEB上に公開することもできます。

たったこれだけのステップで、本格的なレーダーチャートが完成します。ぜひ一度お試しください。

見やすいレーダーチャートを作成する3つのコツ

せっかく作成するなら、誰が見ても分かりやすいグラフにしたいですよね。ここでは、伝わるレーダーチャートを作成するための簡単なコツを3つ紹介します。

  1. 項目の数は5~8個に絞る
    前述の通り、項目が多すぎるとグラフが複雑になり、かえって要点が伝わりにくくなります。本当に伝えたい重要な項目に絞りましょう。

    項目の数は5~8個に絞る
  2. 項目の並び順を工夫する
    関連性の高い項目を隣同士に配置すると、グラフの形から意味を読み取りやすくなります。(例:「攻撃力」の隣に「防御力」を配置する)

  3. 複数のデータを比較する際は色を工夫する
    複数のデータを重ねる場合は、それぞれの線や塗りつぶしの色を明確に変えましょう。色が似ていると、どのデータを示しているのか判別しにくくなります。

より詳しいレーダーチャートの活用法や見せ方のテクニックについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。
▶︎ 参考記事: レーダーチャートとは?効果的な使い方や作成のポイントを解説

ExcelやPowerPointで作成したい場合は?

普段お使いのExcelやPowerPointでもレーダーチャートを作成することは可能です。xGrapherでは、それぞれのツールに特化した作成方法の解説記事もご用意しています。

目的に合わせて、最適なツールを選んでみてください。

五角形・六角形グラフに関するQ&A

Q1. グラフの線の内側を塗りつぶすことはできますか?
A1. はい、できます。xGrapherでは、線の内側を塗りつぶすか、線のみで表示するかを選択できます。塗りつぶしの色や透明度も自由に設定可能です。

Q2. 項目は何個まで設定できますか?
A2. 理論上はいくつでも設定可能ですが、見やすさの観点から3個以上8個以下を推奨しています。xGrapherでは、それ以上の項目数でも作成自体は可能です。

Q3. スマートフォンでも作成できますか?
A3. はい、xGrapherはスマートフォンやタブレットのブラウザにも対応しています。いつでもどこでも手軽にグラフを作成できます。

Q4. 作成したグラフは商用利用できますか?
A4. はい、xGrapherで作成したグラフは、個人利用・商用利用を問わず自由にお使いいただけます。

Q5. レーダーチャートで比較するデータはいくつまでが適切ですか?
A5. 比較するデータ(系列)は、多くても3程度に抑えるのがおすすめです。それ以上増えると線が重なり合い、非常に見づらくなってしまいます。

比較するデータ(系列)は、多くても3〜4つ程度に抑える

まとめ

この記事では、「五角形」「六角形」といったキーワードから、その正体であるレーダーチャートについて、特徴や活用シーン、簡単な作成方法を解説しました。

  • 五角形・六角形グラフの正体は「レーダーチャート」

  • 全体のバランスや比較に優れている

  • オンラインツール「xGrapher」なら無料で簡単に作成できる

レーダーチャートを使いこなせば、あなたの資料はもっと分かりやすく、説得力のあるものになるはずです。ぜひ、xGrapherを使って、データ分析やプレゼンテーションに活用してみてください。

xGrapher紹介画像

コラム著者・編集者

xGrapher編集チーム

xGrapher編集チームは、オンラインチャート作成ツールの開発者、技術ライターからなる専任チームです。グラフやチャートに関する実務経験から得た知識を活かし、ユーザーにとって価値のある情報を提供することに努めています。

関連記事