MacのNumbersでのグラフ作成ガイド|種類からカスタマイズまで解説

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会議の資料やレポートを作成する際、数字の羅列だけでは伝えたいことが相手にうまく伝わらない、と感じたことはありませんか?そんな時に役立つのが「グラフ」です。Appleデバイスに標準で搭載されている表計算ソフト「Numbers」を使えば、誰でも直感的な操作で、データを分かりやすく可視化できます。

この記事では、Numbersでグラフを作成する基本的な手順から、グラフをより見やすく、そしておしゃれにカスタマイズする方法まで、初心者の方にも分かりやすく解説していきます。Macはもちろん、iPhoneやiPadでの操作にも触れるので、ぜひ参考にしてみてください。

Numbersで作成できる代表的なグラフの種類

Numbersでは、用途に応じて様々な種類のグラフを作成できます。まずは、どのようなグラフが作れるのか、代表的なものをいくつか見てみましょう。

  • 縦棒/横棒グラフ: 項目ごとの数値を比較するのに最適です。売上比較やアンケート結果など、幅広いシーンで活用できます。

  • 折れ線グラフ: 時間の経過に伴うデータの推移を示すのに適しています。株価の変動や月ごとのアクセス数の変化などを表現するのに便利です。

  • 円グラフ/ドーナツグラフ: 全体に対する各項目の割合を示すのに使われます。市場シェアや費用の内訳などを視覚的に分かりやすく表現できます。

  • 複合グラフ: 2種類のグラフ(例:棒グラフと折れ線グラフ)を組み合わせて、複数のデータを同時に示すことができます。売上(棒)と利益率(線)のように、単位の異なるデータを一緒に見せたい場合に有効です。

  • 散布図: 2つの異なるデータの関係性を見るために使用します。相関関係などを分析する際に役立ちます。

これらのグラフを適切に使い分けることで、データが持つ意味をより明確に伝えられます。

Numbersで作成できる主なグラフ

どのグラフを使えば良いかは目的によります。

>>【完全ガイド】グラフの種類と使い分けを一覧で解説!データに最適な選び方

【基本編】Mac版Numbersでグラフを作成する4つのステップ

それでは、実際にMac版のNumbersを使ってグラフを作成する手順を見ていきましょう。今回は、シンプルな棒グラフを例に解説します。

Step 1: データを入力する

まずは、グラフの元になるデータを表に入力します。項目名とそれに対応する数値を正しく入力してください。

今回グラフを作成するのに使用するデータ

Step 2: データ範囲を選択する

次に、グラフにしたいデータの範囲をマウスでドラッグして選択します。項目名と数値の両方が含まれるように選択するのがポイントです。

グラフにしたいデータの範囲をマウスでドラッグして選択

Step 3: グラフの種類を選択する

データを選択した状態で、ツールバーにある「グラフ」ボタンをクリックします。すると、作成できるグラフの種類一覧が表示されるので、今回は「2D縦棒」を選択してみましょう。

作成できるグラフの種類一覧が表示されるので、今回は「2D縦棒」を選択

Step 4: グラフが自動で挿入される

グラフの種類を選ぶと、シート上に自動でグラフが作成・挿入されます。たったこれだけのステップで、基本的なグラフの完成です。とても簡単ですね。

自動で作成された棒グラフ

【応用編】Numbersのグラフをカスタマイズしておしゃれに見せる方法

自動で作成されたグラフも十分分かりやすいですが、少し手を加えるだけで、さらに見やすく、デザイン性の高いグラフに仕上げることができます。

作成したグラフを選択した状態で、画面右側に表示される「フォーマット」サイドバーを使ってカスタマイズしていきましょう。

  • タイトルや凡例を追加する: 「グラフ」タブにある「タイトル」や「凡例」のチェックボックスをオンにすると、グラフにタイトルや凡例(各データ系列の説明)を追加できます。タイトルは、何を表すグラフなのかが一目で分かるように簡潔に書きましょう。

    グラフにタイトルや凡例を追加
  • 色を変更する: 「グラフの色」セクションで、グラフ全体の色合いをプリセットから選んだり、各系列の色を個別に変更したりできます。伝えたいメッセージやブランドカラーに合わせて調整してみましょう。

    「グラフの色」セクションで、グラフ全体の色合いをプリセットから選んだり、各系列の色を個別に変更
  • 軸の書式を整える: 「座標軸」タブでは、数値軸(Y軸)の単位(¥、$など)を追加したり、最大値・最小値や目盛りの間隔を調整したりできます。データラベル(各棒の上に数値を表示する機能)を追加すると、より具体的な数値が伝わりやすくなります。

    軸の書式を整える
  • フォントやスタイルを調整する: 「スタイル」タブでは、グラフ全体のフォントやテキストサイズ、シャドウ(影)の追加などが可能です。資料全体のデザインと統一感を持たせると、より洗練された印象になります。

これらのカスタマイズ機能を活用することで、単なるデータのかたまりが、説得力のある視覚情報へと変わります。グラフデザインのコツについては、xGrapherのコラム記事でも詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

iPhone・iPadでもグラフは作れる?

はい、もちろん作成できます。iPhoneやiPad版のNumbersアプリでも、Mac版とほぼ同じ手順でグラフの作成・編集が可能です。

画面上部の「+」ボタンから「グラフ」を選択し、種類を選ぶだけで簡単にグラフを挿入できます。外出先で急に資料を修正する必要が出たときなど、手元のデバイスで手軽に作業できるのは大きなメリットです。

iPhoneやiPad版のNumbersアプリ

もっと高機能なグラフをオンラインで簡単に作るなら

Numbersは手軽で便利なツールですが、「もっと手軽にグラフを作りたい」「Webサイトに埋め込めるインタラクティブなグラフを作りたい」といったニーズには、専用のオンラインツールがおすすめです。

当サイト「xGrapher」は、インストール不要で使える高機能なオンライングラフ・チャート作成ツールです。

  • 無料/登録不要: オンラインで作成できるのでソフトのインストール不要で無料・会員登録なしで利用できます。

  • 直感的な操作性: 初心者でも迷わず使える、分かりやすいインターフェースです。

  • 多様なエクスポート形式: 画像ファイルはもちろん、SVG形式やHTMLでの埋め込みにも対応しています。

Numbers以外の選択肢としてxGrapherも試してみてください。

xGrapherの複合グラフ作成画面

Numbersのグラフ作成に関するQ&A

Q1: Numbersで複合グラフ(棒グラフと折れ線グラフの組み合わせ)を作るにはどうすればいいですか?
A1: まず棒グラフを作成した後、フォーマットサイドバーの「系列」タブで、折れ線グラフにしたいデータ系列を選択し、「系列のタイプ」を「線」に変更します。これで簡単に複合グラフが作成できます。

Q2: グラフの横軸(項目軸)の順番を入れ替えたいのですが、どうすればできますか?
A2: グラフの順番は、元になっている表の行の順番に依存します。表の行をドラッグ&ドロップで入れ替えると、グラフの横軸の順番も自動的に更新されます。

Q3: 作成したグラフをKeynoteやPagesに貼り付けることはできますか?
A3: はい、できます。Numbersで作成したグラフを選択してコピー(Command + C)し、KeynoteやPagesのスライド上でペースト(Command + V)するだけで、簡単に貼り付けられます。データも連携しているため、後からNumbersのデータを更新すると、貼り付けたグラフにも反映させることができます。

Q4: グラフの特定のデータだけを目立たせる方法はありますか?
A4: はい、可能です。カスタマイズしたいデータ系列(例:特定の棒グラフ)を一度クリックして選択し、さらにもう一度クリックすると、その要素だけを選択できます。その状態でフォーマットサイドバーから色を変えたり、スタイルを調整したりすることで、特定のデータだけを強調できます。

Q5: Excelで作成したファイルをNumbersで開いてグラフを編集できますか?
A5: はい、NumbersはExcelファイル(.xlsx)の読み込みに対応しています。Excelで作成したグラフも、Numbers上で再編集することが可能です。ただし、一部の複雑な書式や機能は完全に互換性がない場合もあるため、表示が崩れていないか確認することをおすすめします。

まとめ

今回は、AppleのNumbersを使ったグラフの作成方法について、基本から応用までを解説しました。Numbersを使えば、誰でも手軽に、見栄えの良いグラフを作成することができます。

まずはこの記事で紹介した手順に沿って、お手元のデータでグラフ作成を試してみてください。データを視覚化するスキルは、ビジネスや学業など、あらゆる場面であなたの強力な武器になるはずです。

そして、さらに高度なグラフ作成やチームでのデータ活用を目指すなら、ぜひxGrapherの利用も検討してみてください。

xGrapher紹介画像

コラム著者・編集者

xGrapher編集チーム

xGrapher編集チームは、オンラインチャート作成ツールの開発者、技術ライターからなる専任チームです。グラフやチャートに関する実務経験から得た知識を活かし、ユーザーにとって価値のある情報を提供することに努めています。

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