帯グラフの割合の求め方を徹底解説!計算式から「合計が100%にならない」時の対処法まで

資料作成や学習の場で「帯グラフ」を作る際、最も手間がかかるのがデータの「割合(%)」の計算ではないでしょうか。元の数字をそのままグラフにする棒グラフとは異なり、帯グラフは全体に対する構成比を正確に算出する必要があります。
「計算式はどうだったっけ?」「全部足しても100%にならないときはどうすればいいの?」と悩む方も多いはずです。この記事では、帯グラフを作るための割合の求め方の基本から、よくある端数処理のトラブル解決法、そして計算不要でグラフを作る裏技までを詳しく解説します。
この記事の内容(目次)
ステップ1:割合を求める基本の計算式
まずは、電卓や手計算で割合を出すための基本公式をおさらいしましょう。帯グラフを作るためには、各項目の数値が「全体(合計)の何パーセントにあたるか」を出す必要があります。
基本の式は以下の通りです。
割合(%) = (各項目の数値 ÷ 全体の合計数値) × 100
例えば、あるクラスの「好きなランチメニュー」を調査したとします。

この場合、「カレー」の割合を求めるには以下のように計算します。
このように、一つひとつの項目について計算を行い、その結果を元にグラフを描いていくのが基本の流れです。まずは「合計を出すこと」、そして「項目 ÷ 合計 × 100」を行うことを覚えておきましょう。
ステップ2:実際に表を作成して計算してみよう
では、先ほどの例を使って、すべての項目の割合を算出してみましょう。帯グラフを正確に書くためには、計算結果を表にまとめるのが一般的です。
カレー:
ハンバーグ:
パスタ:
その他:
最後に、これらをすべて足して「100%」になるか確認します。
これで計算は完璧です。あとはこの%の長さ通りに帯グラフを区切っていけば完成です。
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なお、帯グラフ自体の基本的な書き方やルールについてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
合計が100%にならない!端数処理(四捨五入)のルール
帯グラフの割合計算で最も多くの人がつまずくのが、「割り切れない数字」が出た時の処理です。
例えば、合計が「3人」で、そのうちの1人が「Aさん」だった場合、 と無限に続いてしまいます。通常は小数を四捨五入して整数(または小数第一位)にしますが、そうすると全ての項目を足した時に「99%」や「101%」になってしまうことがあります。
どこで調整するのが正解?
合計が100%にならなかった場合、一般的には以下のいずれかの方法で調整します。
「その他」で調整する
統計などでは、誤差を「その他」の項目で吸収させることがよくあります。割合が一番大きい項目で調整する
「その他」がない、または「その他」が極端に小さい場合は、グラフの中で最も割合(シェア)が大きい項目で±1して調整するのがビジネス上の通例です。
「計算間違いかな?」と焦る必要はありません。四捨五入による誤差は必ず発生するものなので、ルールを決めて調整すればOKです。
面倒な計算は不要!自動作成ツールを使おう
ここまで計算方法を解説してきましたが、項目数が多かったり、データが頻繁に変わったりする場合、毎回電卓を叩いて、100%になるか確認して調整するのは非常に時間がかかります。
「数字を入れるだけで、勝手に計算してグラフにしてほしい」
そう思う方におすすめなのが、オンライングラフ作成ツールのxGrapher(エックスグラファー)です。
xGrapherの帯グラフ作成ツールを使えば、あなたがやることは「元の数字(人数や金額など)」を入力するだけ。
ツールが自動的に以下の処理を一瞬で行います。
合計値の算出
各項目の割合(%)計算
グラフの描画
四捨五入の面倒な調整も気にする必要はありません。入力したデータをもとに、見栄えの良い帯グラフがその場で完成します。もちろん、作成したグラフは画像としてダウンロードして資料に使えます。

時間の節約にもなり、計算ミスのリスクもゼロになります。ぜひ一度試してみてください。
Excelを使って計算・作成する場合
もし、手元のデータをどうしてもExcel(エクセル)で管理・作成する必要がある場合は、Excelの関数を使って割合を計算することも可能です。
Excelでは、絶対参照($マーク)を使って合計値を固定しながら計算式をコピーする方法が一般的です。詳しい手順や、Excel特有のグラフ設定方法については、以下の記事で画像付きで解説しています。
まとめ
帯グラフの割合を求めるには、「各項目の数値 ÷ 全体の合計 × 100」という計算が必要です。
しかし、割り切れない数字が出た際の四捨五入や、合計が100%にならない時の微調整など、手作業で行うには意外と手間がかかるポイントが潜んでいます。
基本の計算式を理解する
端数が出た時の調整ルールを知っておく
効率化のためにツールを活用する
これらを使い分けて、正確で見やすい帯グラフを作成しましょう。特にスピードと正確さを重視するなら、xGrapherのようなツールの活用が一番の近道です。

よくある質問(Q&A)
Q1. 帯グラフの割合を出す公式を教えてください。
A1. 基本の公式は「(知りたい項目の数値 ÷ 全体の合計数値)× 100」です。例えば、全体が50人で、その項目が10人なら、10÷50×100=20%となります。
Q2. 計算結果を足しても100%になりません。どうすればいいですか?
A2. 四捨五入の影響で合計が99%や101%になることがあります。その場合、最も割合が大きい項目か、「その他」の項目で数値を±1して、合計が100%になるように調整するのが一般的です。
Q3. 小数点以下は何桁まで出せばいいですか?
A3. 用途によりますが、一般的な資料やニュースなどでは「整数(例:35%)」または「小数第一位(例:35.4%)」まで出すことが多いです。全体の見やすさを優先して決めましょう。
Q4. 割合を計算せずに帯グラフを作る方法はありますか?
A4. はい、xGrapherのようなグラフ作成ツールを使えば、割合の計算は不要です。元の数値を入力するだけで、ツールが自動的に割合を計算し、グラフを描画してくれます。
Q5. 帯グラフと円グラフ、どちらを使うべきですか?
A5. どちらも「割合」を表すグラフですが、時系列での変化(過去と現在の比較など)を見せたい場合は、棒状で並べやすい「帯グラフ」が適しています。単一の時点でのシェアを見せるだけなら円グラフも有効です。
Q6. Excelで一発で割合を出す関数はありますか?
A6. 専用の関数はありませんが、もしExcel(2013以降)を使っているなら、「クイック分析」機能がおすすめです。
表の数値範囲(合計行を除く)をドラッグして選択する。
右下に現れる小さなアイコン(クイック分析)をクリックする。(または
Ctrl+Q)メニューから [合計] → 右側にある [合計 %] を選ぶ。
数値を範囲選択して、右下に出るアイコンから「合計%」を選ぶだけで、計算式を書かずに一瞬で割合が表示されます。
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