Wordでのグラフの作り方を徹底解説!見やすいグラフ作成のコツも紹介

レポートや企画書を作成している時、「文章だけだと、どうも分かりにくい…」「データの説得力を高めたい」と感じたことはありませんか?そんな時に大活躍するのが「グラフ」です。数字の羅列だけでは伝わりにくい情報も、グラフを使えば一目で直感的に理解できるようになります。
実は、いつも使っているWordにも、簡単にグラフを作成できる機能が備わっています。「Excelがないと作れないのでは?」と思っている方もご安心ください。この記事では、Wordでグラフを作成する基本的な手順から、あなたの資料をワンランクアップさせる編集のコツまで、初心者の方にも分かりやすく解説していきます。
この記事の内容(目次)
【基本編】Wordでグラフを作成する5つのステップ
まずは、Wordでグラフを作成する基本的な流れを掴みましょう。以下の5つのステップで、誰でも簡単に見やすいグラフを挿入できます。
グラフを挿入する場所を決める
Word文書内でグラフを入れたい場所にカーソルを合わせます。「挿入」タブから「グラフ」を選択
画面上部のメニューから「挿入」タブをクリックし、リボンの中にある「グラフ」を選択します。グラフの種類を選ぶ
「グラフの挿入」ダイアログボックスが表示されたら、左側のメニューから作りたいグラフの種類(棒グラフ、折れ線グラフ、円グラフなど)を選び、「OK」をクリックします。今回は最も一般的な「集合縦棒」を選んでみましょう。データを入力する
グラフを挿入すると、Word画面上にグラフと小さなExcelのようなシート(グラフ データ)が表示されます。このシートに、グラフにしたい項目名や数値を入力していきます。すでに入力されているサンプルデータを自分のデータに書き換えるだけで、グラフが自動的に更新されていきます。データシートを閉じる
データの入力が終わったら、右上の「×」ボタンでデータシートを閉じます。これでグラフの完成です!もし後からデータを修正したくなっても、グラフを選択して「グラフのデザイン」タブから「データの編集」をクリックすれば、いつでもシートを再表示できます。
目的に合ったグラフを選ぼう!代表的なグラフの種類と特徴
Wordでは様々な種類のグラフを作成できます。伝えたい内容に合わせて最適なグラフを選ぶことが、分かりやすい資料作りの第一歩です。
棒グラフ: 売上や数量など、項目ごとの量を比較するのに最適です。シンプルで最もよく使われるグラフの一つです。
>> 棒グラフの解説記事折れ線グラフ: 時間の経過とともに数値がどう変化したか(推移)を示すのに向いています。気温の変化や売上の推移などを表現するのに便利です。
>> 折れ線グラフの解説記事円グラフ: 全体に対する各項目の割合(構成比)を示したい時に使います。アンケート結果の内訳などを示すのに最適です。
>> 円グラフの解説記事帯グラフ: 円グラフと同様に構成比を表しますが、複数の項目でその構成比を比較したい場合に便利です。
>> 帯グラフ(100%積み上げ棒グラフ)の解説
どのグラフを選べば良いか迷った際は、当サイトの別記事「【目的別】グラフ・チャートの種類の選び方ガイド」や「グラフ診断ツール」もぜひ参考にしてみてください。
【応用編】作成したグラフを見やすくカスタマイズしよう
グラフは作ったままでも十分ですが、少し手を加えるだけで格段に見やすく、伝わりやすくなります。ここでは代表的な編集機能をご紹介します。
グラフのデザインを変更する
グラフを選択すると、画面上部に「グラフのデザイン」タブが表示されます。ここから、あらかじめ用意されたデザインスタイルや色の組み合わせをワンクリックで変更できます。資料全体の雰囲気に合わせて調整してみましょう。

グラフの要素を追加・編集する
グラフの右上に出てくる「+」ボタン(グラフ要素)をクリックすると、以下の要素を追加したり、非表示にしたりできます。
グラフタイトル: グラフが何を表しているのか、分かりやすいタイトルをつけましょう。
軸ラベル: 縦軸と横軸がそれぞれ何を示しているのか(単位など)を明記します。
データラベル: 各グラフの要素(棒や円の一部など)に具体的な数値を表示します。
凡例: グラフ内のデータ系列が何を示しているかを示す説明です。

Excelのデータを活用してWordでグラフを作る方法
すでにExcelでまとめたデータがある場合は、そのデータを活用してWordにグラフを作成することも可能です。
Excelでグラフにしたいデータ範囲を選択し、Excel内の挿入からグラフを作成・コピー(Ctrl+C)します。
Word文書を開き、グラフを貼り付けたい場所でペースト(Ctrl+V)します。
貼り付けオプションから「元の書式を保持し、データをリンク」または「貼り付け先のテーマを使用し、データをリンク」を選択すると、元のExcelファイルを更新すればWordのグラフも自動で更新されるようになり、非常に便利です。

もっと手軽におしゃれなグラフを作るなら「xGrapher」がおすすめ
Wordのグラフ機能は手軽で便利ですが、「もっとデザインにこだわりたい」「Webサイトに埋め込みたい」「チームで共同編集したい」といった場合には、少し物足りなさを感じるかもしれません。
そんな方には、当サイトが運営するオンライングラフ作成ツール「xGrapher」がおすすめです。
xGrapherは、インストール不要・ブラウザ上で直感的に操作できる無料のグラフ作成ツールです。豊富なテンプレートから、誰でも簡単におしゃれで分かりやすいグラフを作成できます。作成したグラフは画像としてダウンロードしたり、URLで共有したりすることも可能です。
Wordでの資料作成と合わせて、より表現の幅を広げたい方は、ぜひ一度「xGrapher」もお試しください。

よくある質問(Q&A)
Q1. Wordで作成したグラフを画像として保存できますか?
A1. はい、可能です。作成したグラフを右クリックし、「図として保存」を選択すると、JPEGやPNGなどの画像形式で保存できます。プレゼン資料に貼り付けたり、他のドキュメントで再利用したりする際に便利です。
Q2. グラフの元になったデータシートを後から編集できますか?
A2. はい、できます。編集したいグラフを選択し、リボンの「グラフのデザイン」タブから「データの編集」をクリックしてください。データ入力用のシートが再び表示され、数値を修正したり項目を追加したりできます。
Q3. 円グラフの特定の部分だけを切り離して目立たせることはできますか?
A3. はい、可能です。円グラフ全体をクリックして選択した後、切り離したい部分をもう一度クリックします。その部分だけが選択された状態になるので、そのまま外側へドラッグすると、要素を切り離して強調できます。

Q4. Excelがパソコンに入っていなくてもWordでグラフは作れますか?
A4. はい、作れます。Wordのグラフ作成機能には、簡易的な表計算機能が内蔵されているため、Excelがインストールされていなくても問題なくグラフを作成し、データを入力・編集することができます。
また先ほどご紹介したxGrapherではそのようなソフトは一切不要でグラフを作成することができます。
Q5. グラフの色を一つずつ自由に変更できますか?
A5. はい、変更できます。色を変えたいデータ系列(例えば棒グラフの特定の色の棒すべて)をクリックして選択し、「書式」タブの「図形の塗りつぶし」から好きな色を選びます。さらに、その系列の中から特定の棒1本だけの色を変えたい場合は、少し待ってもう一度その棒をクリックすると、1本だけ選択できるので同様に色を変更してください。