Excelで3D散布図(XYZ座標グラフ)は作れる?簡単な作成方法と代替案を徹底解説

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「商品の価格(X)、販売数(Y)、満足度(Z)の3つの関係性を見たい」
「実験データ(X, Y, Z)の分布を立体的に確認したい」

このように、3つの異なるデータ(XYZ座標)の関係性を視覚化したいとき、「3D散布図」は非常に強力なツールです。特に、普段使い慣れているExcel(エクセル)で「3次元 グラフ」や「xyz 座標 グラフ」を作成したいと考える方は多いのではないでしょうか。

しかし、いざExcelで「3d 散布図」を作ろうとしても、標準のグラフメニューには見当たらず、困ってしまった経験はありませんか?この記事では、Excelで3D散布図を作成しようとする際の課題と、その代替案、そしてもっと簡単かつ高機能に3D散布図を作成できる方法について解説します。

Excelの標準機能で「3D散布図」は作れるのか?

結論から言うと、Excelの標準グラフ機能には「3つの変数をX軸・Y軸・Z軸にプロットする、真の3D散布図」は用意されていません。

Excelの「グラフの挿入」メニューには「3D」と付くグラフ(3D縦棒、3D円グラフなど)が存在します。しかし、これらは「2Dグラフの見た目を立体的に(奥行きをつけて)表示する」ものであり、3つ目の変数(Z軸)を座標としてプロットするものではありません。

このため、「エクセル 3d グラフ」と検索した多くの方が、期待していたグラフ(XYZプロット)との違いに戸惑うことになります。

Excelで3Dグラフを作成する3つの代替方法

標準機能がないとはいえ、Excelでなんとか3次元のデータを表現しようとする場合、以下のような代替方法が用いられることがあります。

1. 3Dマップ (Power Map) 機能を使う

Excelには「3Dマップ」(旧Power Map)という機能が搭載されています。これは本来、地理的なデータを地図上に3Dでプロットするための機能です。

  • メリット: 地図データ(緯度経度)が関係する場合は非常に強力です。

  • デメリット: 「実験データ」や「製品データ」のような、地理情報と関係のない純粋なXYZ座標データをプロットするのには不向きで、設定も直感的ではありません。

3Dマップ (Power Map) 機能

2. バブルチャートで代用する

3D散布図と混同されやすいのが「バブルチャート」です。

  • 仕組み: バブルチャートは、X軸とY軸の2次元の散布図に、3つ目の変数を「バブル(円)の大きさ」で表現します。

  • デメリット: Z軸という「奥行き」や「高さ」で表現するわけではないため、3D散布図で確認したいデータの「かたまり」や「分布」を直感的に把握するには不向きな場合があります。

参考記事:
バブルチャートとは?作り方や活用例を解説
エクセルでのバブルチャートの作り方

3. 3D表面グラフや等高線グラフを応用する

「3D表面グラフ」は、X-Y平面上の格子状のデータに対して、Z軸の高さを「面」で表現するグラフです。

  • デメリット: 散布図のように「点」をプロットするのではなく「面」を作成するため、データがまばらな場合や、XYZ座標データが単純な(X, Y, Z)の羅列である場合、そのまま使うのは困難です。データを格子状に集計し直すなどの前処理が必要となり、非常に手間がかかります。

Excelでの3D表面グラフや等高線グラフ

もっと簡単!オンラインツールで3D散布図(XYZ座標グラフ)を作成する方法

「Excelでの代替案は、どれも面倒だったり、やりたいことと少し違う…」
そう感じた方には、Webブラウザ上で完結するグラフ作成ツールの利用がおすすめです。

特に、オンラインツールの「xGrapher」では、インストール不要で高度な3D散布図(XYZ座標グラフ)を簡単に作成できます。

xGrapherの3D散布図作成画面

Excelで作成が困難だった「X, Y, Z」の3つのデータを、直感的に3D空間にプロットし、マウスでグラフを回転させたり、拡大・縮小したりしながらデータ(点群)の分布をインタラクティブに確認できます。

xGrapherでXYZプロットを作成する簡単なステップ

xGrapherでのグラフ作成は驚くほど簡単です。

  1. データ入力: xGrapherの3D散布図(XYZ座標グラフ)にアクセスします。Excelやスプレッドシートから、グループ名,X, Y, Zの4列のデータをコピーし、データ入力欄に貼り付けます。

  2. グラフの生成: データを貼り付けると、リアルタイムで3D散布図がプレビュー表示されます。

  3. エクスポート: 完成したグラフは、画像(PNG)としてダウンロードするかWEB上にインタラクティブなグラフとして公開することもできます。

xGrapherで作成した三次元散布図

「3d 散布図」や「xyz 座標 グラフ」を探していた方はもちろん、Excelでの「2D散布図」の作成に慣れている方(参考:Excelでの散布図の作り方)でも、すぐに使いこなせるシンプルさが特徴です。

まとめ

Excelで「3D散布図(XYZ座標グラフ)」を作成しようとすると、標準機能では難しく、代替案(3Dマップ、バブルチャート、表面グラフ)も一長一短があります。

もし、3つの変数(X, Y, Z)の関係性を「点」として立体的にプロットし、インタラクティブに分析したいのであれば、専用のオンラインツールを利用するのが最も早くて確実な方法です。

「xGrapher」の3D散布図を使えば、Excelデータのコピペだけで、誰でも簡単に高機能な3D散布図を作成できます。データ分析やプレゼンテーション資料の質を上げるために、ぜひ一度お試しください。

xGrapher紹介画像

3D散布図に関するQ&A

Q1: 3D散布図とバブルチャートの違いは何ですか?

A1: 3D散布図は3つの変数を「位置(X座標、Y座標、Z座標)」で表現します。一方、バブルチャートは2つの変数を「位置(X座標、Y座標)」で、3つ目の変数を「点の大きさ(サイズ)」で表現します。データを立体空間で分析したい場合は3D散布図が適しています。

Q2: xGrapherで作成した3D散布図は、マウスで回転できますか?

A2: はい、xGrapherで作成した3D散布図はインタラクティブです。Webページ上でマウス(または指)でドラッグすることで、グラフを自由に回転・拡大・縮小でき、さまざまな角度からデータの分布を確認できます。

Q3: xGrapherは無料で使えますか?

A3: はい、xGrapherの基本的なグラフ作成機能(3D散布図散布図バブルチャートなど)は無料で利用できます。アカウント登録なしですぐに使い始められます。

Q4: 4つ以上の変数(例:X, Y, Z, 色)をグラフにしたい場合はどうすればよいですか?

A4: xGrapherの3D散布図では、4つ目の変数として「点の色」を変える機能があるので場合によっては、さらに複雑なデータの可視化が可能です。

Q5: ExcelのデータをどうやってxGrapherで使えばいいですか?

A5: 非常に簡単です。Excelファイル上でグラフ化したいデータのグループ名(1列)データ範囲(xyzの3列)を選択し、コピー(Ctrl+C)します。その後、xGrapherのデータ入力欄に貼り付け(Ctrl+V)するだけです。

コラム著者・編集者

xGrapher編集チーム

xGrapher編集チームは、オンラインチャート作成ツールの開発者、技術ライターからなる専任チームです。グラフやチャートに関する実務経験から得た知識を活かし、ユーザーにとって価値のある情報を提供することに努めています。

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