Excelでの横棒グラフの作り方を完全解説!応用テクや代替ツールも紹介

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「Excelで横棒グラフを作りたいけど、どうすればいいんだろう?」「作ったグラフがなんだか見づらい…」と感じていませんか?

横棒グラフは、項目ごとの数値を比較する際に非常に便利なグラフです。特に、アンケート結果の集計や、商品別の売上比較など、ビジネスの現場でも頻繁に活用されます。

この記事では、Excelで横棒グラフを作成する基本的な手順から、あなたのグラフをワンランクアップさせるための見やすいカスタマイズ術まで、誰にでも分かるように丁寧に解説していきます。この記事を読み終える頃には、きっと自信を持って横棒グラフを作成できるようになっているはずです。

そもそも横棒グラフとは?棒グラフとの違いと使い分け

横棒グラフは、その名の通り、棒が横に伸びるグラフです。数値の大小を棒の長さで表現し、複数の項目を比較するのに適しています。

よく似たグラフに、棒が縦に伸びる「(縦)棒グラフ」がありますよね。どちらを使うか迷ったときは、以下の基準で判断するのがおすすめです。

  • 横棒グラフが適しているケース

    • 項目の名前が長い場合: 横向きなので、長いテキストでも省略されずに表示できます。(例:「スマートフォン・タブレット関連費用」「日用品・消耗品費」など)

    • ランキングを示したい場合: 上から下へ視線が流れるため、順位を直感的に理解しやすくなります。

  • 縦棒グラフが適しているケース

    • 時系列の変化を示したい場合: 時間の流れを左から右へ自然に表現できます。(例:月ごとの売上推移など)

どちらのグラフも一長一短があります。目的に合わせて最適なグラフを選ぶことが、伝わる資料作りの第一歩です。

より詳しい使い分けについては、以下の記事でも解説していますので、ぜひ参考にしてください。

【基本編】Excelでの横棒グラフの作り方(3ステップ)

それでは、早速Excelで横棒グラフを作成していきましょう。手順はたったの3ステップです。

ステップ1: グラフにしたいデータを選択する

まず、グラフの元になるデータが入力されたセル範囲を、見出しも含めてマウスでドラッグして選択します。

今回横棒グラフを作るのに使用するデータ

ステップ2: 「挿入」タブからグラフの種類を選ぶ

データを選択した状態で、Excelの上部メニューから「挿入」タブをクリックします。すると、「グラフ」という項目が出てくるので、その中にある「棒グラフの挿入」アイコンをクリックしてください。

挿入タブからグラフを選択

ステップ3: 横棒グラフを選択する

アイコンをクリックすると、「2-D 横棒」「3-D 横棒」などの選択肢が表示されます。ビジネスシーンでは、シンプルで分かりやすい「集合横棒」(一番左上にあるグラフ)が最もよく使われます。これを選択すれば、横棒グラフの完成です。

「集合横棒」(一番左上にあるグラフ)をクリック

【応用編】もっと見やすい横棒グラフにするカスタマイズ術5選

基本的なグラフは作成できましたが、このままでは少し味気ないですよね。ここからは、グラフをより分かりやすく、美しく見せるためのカスタマイズ術を5つご紹介します。

1. 項目の順番を逆にする(データを上から大きい順に)

Excelの仕様で、デフォルトのグラフは元データの1行目が一番下に表示されてしまいます。これを直感的に分かりやすくするため、データの順番通りに上から表示されるように変更しましょう。

  1. グラフの縦軸(項目名が並んでいる部分)を右クリックします。

  2. 「軸の書式設定」を選択します。

    「軸の書式設定」を選択
  3. 画面右側に表示されるメニューから、「軸のオプション」の中にある「軸を反転する」にチェックを入れます。

    「軸のオプション」の中にある「軸を反転する」にチェックを入れる

これだけで、元データの順番通りになり、グッと見やすくなります。

完成した横棒グラフ

2. データラベルを表示して数値を分かりやすく

各棒がどのくらいの数値なのかを、一目で分かるように「データラベル」を追加しましょう。

  1. グラフエリアの右上にある「+」マーク(グラフ要素)をクリックします。

  2. 表示されたメニューから「データラベル」にチェックを入れます。

棒の端に具体的な数値が表示され、詳細な比較がしやすくなります。

データラベルを追加し他画面

3. グラフの色やデザインを変更する

グラフの色を変えるだけで、全体の印象が大きく変わります。コーポレートカラーに合わせたり、強調したい項目だけ色を変えたりしてみましょう。

  • 全体のデザインを変える: グラフを選択した状態で、上部メニューの「グラフのデザイン」タブから、好きなデザインスタイルを選ぶ。

  • 特定の棒の色だけ変える: 色を変えたい棒を2回クリック(1回だと全ての棒が選択される)し、右クリックから「塗りつぶし」で色を選択する。

    特定の棒の色だけ変える方法

4. 不要な要素(目盛線など)を削除してスッキリ見せる

グラフをシンプルに見せたい場合、背景の目盛線などが不要なケースもあります。データラベルを表示していれば、詳細な数値を読み取るための目盛線は無くても問題ありません。

これも「+」マーク(グラフ要素)から、「目盛線」のチェックを外すだけで簡単に削除できます。

不要な要素(目盛線など)を削除

5. 棒の間隔を調整して見栄えを良くする

棒が細すぎたり、太すぎたりすると感じた場合は、間隔を調整しましょう。

  1. いずれかの棒を右クリックし、「データ系列の書式設定」を選択します。

  2. 「系列のオプション」にある「要素の間隔」の数値を調整します。数値を小さくすると棒が太く、大きくすると棒が細くなります。

棒の間隔を調整して見栄えを良くする

【裏ワザ】Excelより簡単?オンラインツールで素早く作成する方法

Excelでのグラフ作成は非常に高機能ですが、「もっと手軽に、デザイン性の高いグラフを作りたい」と感じることもありますよね。

そんな方におすすめなのが、Webブラウザ上で直感的にグラフを作成できるオンラインツールです。

私たちが運営する「xGrapher」は、会員登録不要で、誰でもすぐに美しいグラフを作成できる無料のツールです。Excelのように細かい設定に悩むことなく、データを入力するだけで洗練されたデザインの横棒グラフが完成します。

xGrapher横棒グラフ作成画面のスクリーンショット

デザインのテンプレートも豊富で、色の変更やラベルの調整もクリック一つで簡単に行えます。作成したグラフは画像としてすぐにダウンロードできるので、資料作成の時間も大幅に短縮できますよ。

Excelでの作業に少し疲れたら、ぜひ一度試してみてください。
無料で横棒グラフを作成してみる (xGrapher)

横棒グラフに関するQ&A

最後に、横棒グラフ作成時によくある質問とその回答をまとめました。

Q1. 横棒グラフと縦棒グラフ、結局どっちを使えばいいですか?
A1. 項目の名前が長い場合ランキングを示したい場合は横棒グラフ、時間の推移を示したい場合は縦棒グラフがおすすめです。伝えたい内容に応じて使い分けましょう。

Q2. 項目名が長すぎて、グラフエリアに全部表示されません。
A2. グラフ全体のサイズを大きくするか、プロットエリア(棒が表示されている範囲)をドラッグして小さくすると、項目名を表示するスペースを確保できます。

Q3. グラフに後からデータを追加したい場合はどうすればいいですか?
A3. グラフを選択すると、元データの範囲が枠線で囲まれます。その枠線の右下をドラッグして、追加したいデータが含まれるように範囲を広げるだけで、グラフに自動で反映されます。

Q4. 負の値を横棒グラフで表現できますか?
A4. はい、可能です。負の数値は、0を基点として左側に棒が伸びる形で表現されます。増減率や偏差値などを表現する際に便利です。

Q5. 作成したグラフを画像として保存する方法は?
A5. グラフエリアで右クリックし、「コピー」を選択します。その後、PowerPointやWord、ペイントソフトなどに「図として貼り付け」をすれば、画像として扱うことができます。

まとめ

今回は、Excelを使った横棒グラフの作り方について、基本的な手順から見やすくするための応用テクニックまで詳しく解説しました。

  • 基本の作り方は3ステップで簡単

  • 軸の反転やデータラベルの追加で見やすさが格段にアップする

  • 目的に応じて色やデザインをカスタマイズすることが重要

  • より手軽に作成したい場合はxGrapherのようなオンラインツールも便利

グラフは、複雑なデータを分かりやすく伝えるための強力なツールです。ぜひこの記事を参考にして、あなたの資料をより説得力のあるものにしてください。

xGrapher紹介画像

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>> 横棒グラフの基礎知識と縦棒グラフとの違いや作成方法

コラム著者・編集者

xGrapher編集チーム

xGrapher編集チームは、オンラインチャート作成ツールの開発者、技術ライターからなる専任チームです。グラフやチャートに関する実務経験から得た知識を活かし、ユーザーにとって価値のある情報を提供することに努めています。

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