マンダラチャートで人生設計|年代別の将来の目標を見える化する方法

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「このまま今の生活を続けて、10年後に後悔しないだろうか」——ふとそんな不安がよぎったことはありませんか。

人生設計は大切だとわかっていても、いざ考えようとすると範囲が広すぎて何から手をつけていいかわからない、という方は少なくありません。マンダラチャートを使えば、仕事・健康・お金・家族といった人生の主要領域を81マスの中に整理し、「将来やりたいこと」を「今日やるべきこと」に変換できます。

この記事では、マンダラチャートで人生計画を立てる方法を、年代別(20代・30代・40代〜)の記入例と女性のライフイベントを考慮した書き方つきで解説します。


この記事の内容(目次)

  1. なぜ人生設計にマンダラチャートが使えるのか
    1. 人生全体を「8つの領域」で俯瞰できる
    2. 抽象的な将来像が64個の行動に変わる
    3. 年代ごとにアップデートしやすい
  2. 人生設計マンダラチャートの「8領域」とは
  3. 人生設計マンダラチャートの書き方5ステップ
    1. ステップ1:中心に「人生のテーマ」を書く
    2. ステップ2:8つの領域を周囲に配置する
    3. ステップ3:各領域を外側の3×3マスの中心に転記する
    4. ステップ4:64個の行動目標を書き出す
    5. ステップ5:優先順位をつけて「今月やること」を決める
  4. 記入例1:20代(キャリア形成・自己投資の時期)
  5. 記入例2:30代(仕事と家庭の両立期)
  6. 記入例3:40代〜50代(セカンドキャリアと人生後半の設計)
  7. 女性のライフイベントを踏まえた人生設計マンダラチャート
    1. 女性向け8領域のアレンジ例
    2. 書き方のポイント
  8. 人生設計マンダラチャートを使い続ける3つのコツ
    1. コツ1:年に1回「人生棚卸し」をする
    2. コツ2:完璧を目指さず「6割埋まればOK」
    3. コツ3:目に見える場所に置く
  9. xGrapherで人生設計マンダラチャートを作ろう
  10. よくある質問(Q&A)
    1. Q1. 8つの領域はカスタマイズしてもいいですか?
    2. Q2. 何歳から始めるのがベストですか?
    3. Q3. 夫婦やパートナーと一緒に作ったほうがいいですか?
    4. Q4. 一度作ったら、どのくらいの頻度で見直すべきですか?
  11. まとめ

なぜ人生設計にマンダラチャートが使えるのか

人生全体を「8つの領域」で俯瞰できる

人生計画というと、つい仕事やお金の話に偏りがちです。しかしマンダラチャートでは中心テーマの周囲に8つの要素を必ず埋めるため、健康・趣味・人間関係など見落としやすい領域にも目が向きます。この「強制的にバランスをとる仕組み」こそが、人生設計ツールとしてのマンダラチャートの最大の強みです。

抽象的な将来像が64個の行動に変わる

「充実した人生を送りたい」だけでは、明日何をすべきかわかりません。マンダラチャートは8つの要素をさらに8つの行動に分解するため、最終的に64個の具体的なアクションが生まれます。漠然とした夢が「今週できること」に変わるのです。

年代ごとにアップデートしやすい

人生設計は一度作って終わりではありません。マンダラチャートの81マス構造は、今の自分に合わなくなったマスだけを書き換えれば更新できるため、ライフステージの変化に柔軟に対応できます。

マンダラチャートの基本的な仕組みや書き方については、「マンダラチャートとは書き方から無料ツールまで解説」を参照してください。

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人生設計マンダラチャートの「8領域」とは

人生を俯瞰するための8領域にはいくつかのフレームワークがありますが、ここでは多くのビジネス書やコーチングで採用されている「人生の8大分野」をベースにしたモデルを紹介します。

#

領域

含まれるテーマ例

1

仕事・キャリア

昇進、転職、スキルアップ、独立、やりがい

2

健康・体づくり

運動習慣、食事管理、睡眠、定期検診、メンタルヘルス

3

お金・資産

貯蓄目標、投資、保険、住宅購入、老後資金

4

家族・パートナー

結婚、子育て、親孝行、夫婦関係、介護

5

人間関係・社会

友人、地域コミュニティ、社会貢献、ネットワーク

6

学び・成長

資格取得、読書、語学、新しい分野への挑戦

7

趣味・遊び

旅行、スポーツ、創作活動、リフレッシュ

8

メンタル・価値観

自己肯定感、ストレス管理、感謝の習慣、人生の軸

この8領域はMECE(漏れなくダブりなく)に近い網羅性があるのが特徴です。「自分の人生で大切なこと」をゼロから考えるのは難しくても、この枠組みに当てはめることでスムーズに整理できます。

自分に合わない領域があれば、自由に入れ替えてかまいません。たとえば「社会貢献」を重視する方は「人間関係」と分けて独立した領域にしたり、「美容」を健康から切り出したりしてもOKです。


人生設計マンダラチャートの書き方5ステップ

ステップ1:中心に「人生のテーマ」を書く

81マスの中央に、あなたの人生の理想像を一言で書きます。

テーマの例:

タイプ

中心テーマ例

全般

「心身ともに豊かな人生を送る」

キャリア重視

「好きなことを仕事にして経済的に自立する」

家庭重視

「家族と笑顔で過ごせる毎日をつくる」

バランス型

「仕事・家庭・趣味を高いレベルで両立する」

短期目標ではなく10年〜一生涯のスパンで考えるのがポイントです。1年以内の目標を立てたい場合は、マンダラチャートで「なりたい自分」を実現する方法がより適しています。

ステップ2:8つの領域を周囲に配置する

前章で紹介した8領域を、中央マスの周囲8マスに書き込みます。全部使う必要はなく、今の自分にとって重要度の高い順に配置しましょう。上位に置いた領域ほど意識に残りやすくなります。

ステップ3:各領域を外側の3×3マスの中心に転記する

8つの領域をそれぞれ外側ブロックの中心に転記します。ここから先は「この領域で具体的に何を実現したいか」を考えるフェーズです。

ステップ4:64個の行動目標を書き出す

各領域の周囲8マスに、実現するための具体的な行動を書きます。

行動目標を書くコツ:

  • 「○○する」の動詞形で書く

  • 数字・頻度・期限を入れる(「月3万円貯蓄する」「週2回30分走る」)

  • 年単位の大きな目標と、週単位の小さな習慣をバランスよく混ぜる

  • 全マスを一度に埋めなくてOK。まずは思いつくものから

ステップ5:優先順位をつけて「今月やること」を決める

64個すべてを同時に進めるのは現実的ではありません。各領域から1〜2個ずつ、合計8〜16個を「今月のアクション」として選びましょう。残りは次の見直しタイミングまでストックしておきます。


記入例1:20代(キャリア形成・自己投資の時期)

20代は選択肢が多く、将来の方向性を模索する時期です。中心テーマは「30代の自分が誇れる土台を作る」

領域

行動目標の例

仕事・キャリア

3年以内にリーダー経験を積む / 業界セミナーに月1回参加 / 副業で月3万円を稼ぐ

健康・体づくり

週3回ジムに通う / 自炊を週5日に増やす / 年1回の健康診断

お金・資産

毎月3万円を積立投資に回す / 生活防衛資金100万円を貯める / FP3級を取得する

家族・パートナー

月1回は実家に連絡する / パートナーと将来の価値観をすり合わせる

人間関係・社会

異業種の友人を年5人増やす / ボランティアに年2回参加する

学び・成長

月2冊ビジネス書を読む / TOEIC800点を取得する / プログラミングの基礎を学ぶ

趣味・遊び

年1回は海外旅行に行く / 新しい趣味を1つ始める

メンタル・価値観

毎晩3つ感謝を書き出す / SNSの使用時間を1日30分以内にする

20代のポイントは自己投資の比重を大きくすること。スキルや経験、人脈は30代以降に複利で効いてきます。

記入例2:30代(仕事と家庭の両立期)

30代は責任が増え、仕事と家庭の両立が課題になりやすい時期です。中心テーマは「仕事も家庭も"ちょうどいい"バランスで充実させる」

領域

行動目標の例

仕事・キャリア

マネジメントスキルを磨く / 社内外で専門分野の第一人者を目指す / 転職市場での自分の価値を年1回チェックする

健康・体づくり

週2回の運動習慣を死守する / 人間ドックを毎年受ける / 睡眠7時間を確保する

お金・資産

住宅購入の頭金を500万円貯める / 教育費の積立を月2万円始める / 保険を見直す

家族・パートナー

週末は家族との時間を最優先にする / パートナーと月1回「将来会議」を開く / 子どもの学校行事に必ず参加する

人間関係・社会

地域の活動に年2回以上参加する / 信頼できるメンターを1人見つける

学び・成長

専門資格を1つ取得する / 週1回オンライン講座を受講する

趣味・遊び

月1回は自分だけの趣味時間をつくる / 家族で年2回旅行する

メンタル・価値観

「やらないことリスト」を作って断る練習をする / 朝10分の瞑想を習慣にする

30代は「全部やろうとしない」意識が大切です。64マスすべてを同時に進めるのではなく、「今年はお金と健康に注力」のように領域を絞ると成果が出やすくなります。


記入例3:40代〜50代(セカンドキャリアと人生後半の設計)

40代〜50代は、キャリアの方向転換や老後の準備が視野に入る時期です。中心テーマは「人生後半を自分らしくデザインする」

領域

行動目標の例

仕事・キャリア

50代以降のキャリアプランを具体化する / 社外でも通用するスキルを2つ磨く / 後輩の育成に月4時間使う

健康・体づくり

筋力維持のために週2回筋トレする / 50歳でフルマラソン完走を目指す / 歯科検診を半年に1回受ける

お金・資産

老後資金のシミュレーションを年1回する / iDeCoの掛金を上限まで引き上げる / 住宅ローンの繰上返済計画を立てる

家族・パートナー

子どもの進路をサポートする / 親の介護リスクを家族で共有する / 夫婦で「第二の人生」を話し合う

人間関係・社会

仕事以外のコミュニティに所属する / 地域やNPOで経験を活かす

学び・成長

学び直し(リスキリング)で新分野に挑戦する / 年1回は長期セミナーに参加する

趣味・遊び

定年後も続けられる趣味を育てる / 「やりたいことリスト100」を作る

メンタル・価値観

「人生の後悔リスト」を書き出して解消する / 自分の価値観を言語化して家族に伝える

40代以降は「あと何年働くか」ではなく「あと何十年どう生きるか」の視点が重要です。定年後の時間は20年以上。その長い時間を充実させるための仕込みを、今から始めましょう。


女性のライフイベントを踏まえた人生設計マンダラチャート

女性の人生設計では、結婚・出産・育休・復職・更年期といったライフイベントによるキャリアの中断や転換が大きなテーマになります。マンダラチャートで事前に可視化しておくことで、変化が訪れたときに慌てずに対応できます。

女性向け8領域のアレンジ例

標準の8領域をベースに、女性のライフステージに合わせてカスタマイズした例です。

#

領域

ポイント

1

キャリア・働き方

フルタイム/時短/フリーランスなど働き方の選択肢を複数書く

2

健康・美容

婦人科検診、ホルモンバランス、更年期への備えも含める

3

お金・資産

育休中の収入減、教育費、自分名義の資産形成

4

パートナー・家族

家事分担の見直し、パートナーとのキャリア計画の共有

5

子育て・教育

子どもの年齢に合わせた関わり方、「手が離れた後」の計画

6

自分の時間

趣味、友人との交流、ひとりの時間の確保

7

学び・スキル

復職に向けた資格取得、ブランク期間のスキル維持

8

メンタル・自己実現

母親・妻以外の「自分」のアイデンティティを保つ

書き方のポイント

  • ライフイベントの時期を見積もる:「○歳頃に出産」「○歳で復職」のように、ざっくりでもタイムラインを描いておく

  • 「もしも」のプランBも書く:マンダラチャートの64マスには「予定通りいかなかった場合」の行動も入れておくと安心

  • パートナーと一緒に作る:家族に関わる領域は、パートナーと共有しながら書くことで認識のズレを防げます

女性の人生計画を立てるうえで、「なりたい自分」を短期目標で具体化する方法も併用すると効果的です。詳しくはマンダラチャートで「なりたい自分」を実現する方法をご覧ください。

マンダラチャートで「なりたい自分」を実現する方法|目標設定の具体例
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マンダラチャートで「なりたい自分」を実現する方法|目標設定の具体例

マンダラチャートで「なりたい自分」を具体的な行動計画に落とし込む方法を解説。健康・キャリア・人間関係・学びなど8つの要素への分解テンプレートと記入例を紹介します。


人生設計マンダラチャートを使い続ける3つのコツ

コツ1:年に1回「人生棚卸し」をする

誕生日や年末年始など、決まったタイミングで81マスを見直しましょう。達成した項目はチェックを入れ、状況が変わった項目は書き換えます。「去年の自分からどれだけ進んだか」が一目でわかるのがマンダラチャートの醍醐味です。

コツ2:完璧を目指さず「6割埋まればOK」

64マスすべてを無理に埋めると、「埋めるために書いた」薄い目標が増えてしまいます。最初は空欄があっても気にしないこと。生活の中で「これだ」と思うアイデアが浮かんだときに書き足していきましょう。

コツ3:目に見える場所に置く

作ったマンダラチャートをしまい込んでは意味がありません。デスクの横、手帳の最初のページ、スマホの壁紙など、日常的に目に入る場所に置くことで、無意識に行動が変わっていきます。


xGrapherで人生設計マンダラチャートを作ろう

紙やExcelでもマンダラチャートは作れますが、長期間にわたって何度も更新する人生設計チャートにはデジタルツールが適しています。

xGrapherのマンダラチャート作成画面

xGrapherのマンダラチャート作成ツールなら、ブラウザ上で81マスのマンダラチャートを無料で作成・編集できます。

  • クラウド保存に対応。デバイスを選ばずいつでも見返せる

  • 色分けで領域ごとの優先度を視覚的に表現できる

  • PNG・JPEG・SVG形式で画像として書き出し、手帳やデスクトップに貼り付けられる

マンダラチャートの空欄テンプレートをダウンロードしたい方は、無料PDFテンプレート・記入例集もご活用ください。

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マンダラチャート(マンダラート)の無料テンプレートPDFを配布中。印刷してすぐに使える空白フォーマットに加え、仕事・営業・学習・受験・スポーツ(野球・サッカー等)など、具体的な記入例もセットで公開しています。目標達成のための書き方や、ブラウザ上で編集できるツールも紹介。


よくある質問(Q&A)

Q1. 8つの領域はカスタマイズしてもいいですか?

もちろんです。本記事で紹介した8領域はあくまで出発点です。「宗教・精神」「社会貢献」「美容」など、自分の人生で重要な要素があれば自由に入れ替えてください。大切なのは「仕事だけ」「お金だけ」に偏らず、人生をバランスよく見渡せることです。

Q2. 何歳から始めるのがベストですか?

何歳からでも始められます。20代であれば将来の選択肢を広げるために、40代以降であれば人生後半をデザインするために効果的です。「思い立った今」が最適なタイミングです。

Q3. 夫婦やパートナーと一緒に作ったほうがいいですか?

家族やお金に関する領域は、パートナーと共有しながら作ると認識のズレを防げます。ただし、すべてを一緒に作る必要はありません。まずは一人で作成し、共有したい部分だけ見せ合うのがスムーズです。

Q4. 一度作ったら、どのくらいの頻度で見直すべきですか?

年に1回の大きな見直し(全体の振り返りと書き換え)と、3か月に1回の小さなチェック(進捗確認と微調整)をおすすめします。転職・結婚・出産などライフイベントが起きたタイミングでも臨時で見直しましょう。


まとめ

マンダラチャートを使った人生設計のポイントを振り返ります。

  • 人生を8つの領域に分けることで、仕事やお金に偏らないバランスの取れた計画が立てられる

  • 中心テーマは10年〜一生涯のスパンで設定し、64個の行動目標に落とし込む

  • 年代ごとに重点領域は変わる:20代は自己投資、30代は両立、40代以降はセカンドキャリアと人生後半の設計

  • 女性はライフイベント(結婚・出産・復職)を見据えた8領域のカスタマイズが効果的

  • 年1回の棚卸しでチャートをアップデートし続けることで、一生使える人生の羅針盤になる

完璧な人生計画を一度に作る必要はありません。まずは81マスの中央に「こうなりたい」と書くことから始めてみてください。書き出した瞬間から、あなたの人生設計はもう動き始めています。

xgrapher

※「マンダラチャート」は一般社団法人マンダラチャート協会の登録商標です

コラム著者・編集者

xGrapher編集チーム

xGrapher編集チームは、オンラインチャート作成ツールの開発者、技術ライターからなる専任チームです。グラフやチャートに関する実務経験から得た知識を活かし、ユーザーにとって価値のある情報を提供することに努めています。

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