【実録】普通の30代が戸籍で家系図を作ったら江戸時代(1826年)まで遡れた話

「家系図なんて、武将の末裔とか名家の人だけのものでしょ?」
正直、私もそう思っていました。
私は大阪の田舎出身、実家は代々続く普通の農家です。歴史の教科書に出てくるような偉人は一人もいません。
しかし、「2024年から役所で戸籍が取りやすくなった」というニュースを聞き、「普通の凡人でもどこまで遡れるんだろう?」と興味本位で調査を開始。
結論から言うと、江戸時代(文政9年・1826年)生まれのご先祖様まで辿り着くことができました。
その数、総勢225名。
この記事では、30代の普通の会社員が、実際に役所へ行き、13,500円かけてご先祖様を探し出し、巨大な家系図を完成させるまでの実録レポートをお届けします。
この記事の内容(目次)
今回の検証データ(筆者のスペックと結果)
まずは、今回の調査結果の概要です。

筆者: 30代男性、大阪府在住(実家は代々農家)。
調査範囲: 自分の「父方・母方」の直系尊属すべて(妻側の家系は含まず)。
取得方法: 最寄りの役所で「広域交付制度」を利用。
かかった費用: 13,500円(戸籍発行手数料28通のみ)。
遡れた世代: 7代前まで。
一番古いご先祖様: 1826年(文政9年)生まれ。ペリー来航よりも昔!
判明した人数: 225人(名前のみ判明した兄弟なども含む)。
完成までの所要時間: 約8時間(市役所での戸籍4時間、家系図自作4時間)
専門家に依頼すると最低でも10万円〜30万円はかかると言われる調査が、約1万円ちょっとの実費で済みました。
[今回作成した家系図(氏名抜き)]
.png)
実践レポート①:役所へ突撃!「広域交付」が神すぎた
2024年3月から始まった「戸籍の広域交付制度」。これがなければ、私は挫折していたと思います。
以前は本籍地(大阪のさらに田舎や、遠方の親戚の土地)の役所まで行くか、郵送でやり取りする必要がありましたが、今回は自宅最寄りの市役所に行くだけで済みました。
窓口での実際のやりとり
窓口で「家系図を作りたいので、父方・母方ともに遡れるだけ全ての戸籍(除籍謄本・改製原戸籍)をください」と伝えました。(本来簡易な判明している家系図だけでも持参するとより良いでしょう)
所要時間: 窓口が空いていましたが、発行まで約4時間かかりました。(全国の役所データにアクセスするため時間がかかるそうです)
枚数: 出てきた戸籍は束になっており、全部で28通ほど。

ポイント:
大量の発行になるため、窓口が閉まるギリギリに行くと断られる可能性があります。時間に余裕を持って、午前中に行くのがおすすめです。
市役所の方との共同作業です。無理のない範囲での依頼を行いましょう。
一度依頼してしまえば、職員の方にお任せできるので一度市役所を離れカフェで別の仕事をしていました。
実践レポート②:解読作業…「文政」の文字に震える
家に帰り、取得した戸籍を並べて解読を開始しました。
現在の戸籍から一つ前の戸籍へ、さらにその親の戸籍へ…と読み進めていくと、元号がどんどん古くなっていきます。
昭和(父・祖父)
大正(曾祖父)
明治(高祖父)
そして、明治時代の古い戸籍(改製原戸籍)の欄外に、とある記載を見つけました。
「父 〇〇 文政九年〇月〇日生」
「文政(ぶんせい)…? いつだ?」とスマホで検索すると、1826年。
江戸幕府の第11代将軍・徳川家斉の時代です。西郷隆盛(1828年生)よりも年上のご先祖様の名前が、公的な書類の中に確かに残っていたのです。

ここまで遡るとなんと呼べば良いのかわかりません。一般的な親戚の呼び方・続柄は以下の記事で解説しています。

家系図で見る親戚の呼び方・続柄一覧【図解付き】
「いとこの子供」や「親のいとこ」など、意外と知らない親戚の呼び方(続柄)を家系図を使ってわかりやすく解説。「伯父」と「叔父」の漢字の使い分けや、玄孫・来孫などの珍しい呼び方、親等数の数え方まで完全網羅します。
実践レポート③:225人は手書きじゃ無理!ツールで整理
感動したのも束の間、問題が発生しました。
見つかったご先祖様やその兄弟姉妹をメモしていくと、合計225人。
A4の紙に手書きするのは不可能ですし、エクセルで入力しようとしましたが、線を繋ぐ作業だけで日が暮れます。手書きでは人物が増えるたびにレイアウトを調整したいので下書きを何回も繰り返さなければいけません。
そこで使ったのが「xGrapher」
今回の企画のために、自社ツールであるオンライン作図ツールxGrapher(エックスグラファー)を使って整理しました。
配置が楽: とにかくポンポンとボタンを押していくだけ。
レイアウトが自由: 人物をドラッグ&ドロップして移動ができるのでレイアウトが簡単です。
全体像の把握: ズームアウトすれば225人の巨大なツリーが一望でき、ズームインすれば詳細が見れる。これが便利です。

本来何日もかかる作業ですが、今回和暦と西暦を逐一検索しながらで時間がかかりましたが半日ほどで完成させることができました。
「やってみた」からわかったQ&A
Q1. 戸籍謄本を取得する費用13,500円は高くない?
A1. 確かに安くはありませんが、飲み会3回分で「一生残る家族の歴史」が手に入ると考えれば、激安だと感じました。行政書士に頼めば10倍以上の費用がかかります。また、一度に全部請求せず、「まず父方だけ(数千円)」と分けることも可能です。
Q2. 昔の文字は読めましたか?
A2. 正直、読めない字(くずし字)もありました。ただ、家系図に必要なのは「名前」と「日付」と「続柄(長男など)」だけです。前後の文字から推測したり、ネットの「くずし字辞典」アプリを使ったりして、9割以上は解読できました。
Q3. 農家でも家系図は作れるの?
A3. 作れました。江戸時代の庶民は「苗字帯刀」が許されていませんでしたが、実はお寺の過去帳や村の記録、そして明治初期に作られた戸籍には、しっかりと江戸時代生まれの祖先の名前が記されています。「名家じゃないから」と諦める必要は全くありません。
Q4. どれぐらい時間がかかった?
A4. 市役所での戸籍の取得に4時間、家系図作成(xGrapher使用)で4時間ほどです。
市役所は職員の方に任せることができるので、一旦市役所を離れても大丈夫でした。
特に家系図を描く作業で大量かつ専用ツールを使わずにエクセルや手書きでは1日では終わらないのでは?と思います。

【2026年版】家系図作成アプリ・ソフトおすすめ5選!PC・スマホ・Mac対応を徹底比較
無料で使える家系図作成アプリ・ソフト5選を徹底比較。【2026年最新】インストール不要の「xGrapher」や、人気の「名字由来net」「ラクラク家系図」、定番の「エクセル」まで。スマホ・PC・Macの対応状況や、セキュリティ・印刷のしやすさで選び方を解説します。
Q5. 父方・母方両方が必要?
A5. 今回のように両方を進めると丸一日の作業となります。まずは1系統から始めるのもおすすめです。

家系図はどこまで載せる?1系統・2系統・全系統の違いと「4系統」がおすすめな理由
家系図を作成する際、父方のみ(1系統)にするか、母方やその祖先まで(2系統・4系統・全系統)広げるか迷っていませんか?それぞれのメリット・デメリットと、自分自身のルーツを知る上で最も満足度が高い「4系統」作成の魅力について解説します。
Q6. 戸籍以外にさらに調べることも可能?
A6. 戸籍以外にも仏壇やお寺の過去帳、郷土資料の「宗門人別改帳」などを調べてみると戸籍以上に遡れることもあります。

家系図の調べ方決定版!戸籍収集から聞き取りまで、自力で先祖を辿る4つのステップ
自分の先祖を知るための「家系図の調べ方」を初心者向けに徹底解説。親戚への聞き取り、戸籍謄本の取り寄せ方法、さらに戸籍以上の情報を得るための現地調査まで。集めた膨大な情報を整理して形にするためのツール活用術もご紹介します。
まとめ:1万円と休日1日で、一生モノの宝物ができた
今回、軽い気持ちで始めた家系図作りでしたが、結果として「自分が今ここにいる奇跡」を視覚的に確認できる、一生モノの体験となりました。
200年前の「文政9年」に生まれたご先祖様がいなければ、今の私は存在しません。
そう考えると、毎日なんとなく過ごしている日常が、少し尊いものに思えてきます。
何代か前の世代を見ると以下のような気づきもありました。
婿養子が当然のようにある
女性はカタカナ名(例: シヱ/ヨノなど - 仮名)
末っ子は必ず「末吉」(必ずではない)
必要なのは、身分証と手数料、そして少しの好奇心だけ。
あなたのご先祖様も、役所の書庫の中で、あなたに見つけられるのを待っています。
集めた大量のデータ整理には、ぜひxGrapherを使ってみてください。200人規模の家系図も、パズルのように楽しく組み立てられますよ。贔屓目なしにこれがなければ作れませんでした。
関連記事:

)
)
)
)
)
)
)
)
)