行政書士に家系図作成を依頼すべき?費用相場と自分で作る手間の比較

「自分のルーツを知りたい」「家系図を作って子供や孫に残したい」
そう思い立った時、最初に直面するのが「どうやって作るのか?」という壁です。
インターネットで検索すると「行政書士による家系図作成サービス」がたくさん出てきます。「やっぱりプロに頼まないと無理なのかな?」「でも、費用が高そう……」と迷っている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、行政書士に家系図作成を依頼した場合のリアルな費用相場やサービス内容、そして高額な費用をかけずに、自分でプロ並みの家系図を作成する方法について解説します。実は、ポイントさえ押さえれば、誰でも立派な家系図を作り上げることができるのです。
この記事の内容(目次)
行政書士に家系図作成を依頼すると何をしてくれる?
まず、行政書士などの専門家に依頼した場合、彼らが具体的に何をしてくれるのかを整理しましょう。主に以下の3つの工程を代行してくれます。
1. 戸籍謄本の収集(職務上請求など)
家系図作りで最も大変なのが、役所から「戸籍謄本(除籍謄本・改製原戸籍)」を取り寄せる作業です。
行政書士は、依頼者に代わって必要な戸籍を全国の役所から収集してくれます。古い文字の解読や、転籍の追跡といった面倒な作業をすべて任せることができます。

家系図の調べ方決定版!戸籍収集から聞き取りまで、自力で先祖を辿る4つのステップ
自分の先祖を知るための「家系図の調べ方」を初心者向けに徹底解説。親戚への聞き取り、戸籍謄本の取り寄せ方法、さらに戸籍以上の情報を得るための現地調査まで。集めた膨大な情報を整理して形にするためのツール活用術もご紹介します。

2. 家系図の作図
集めた戸籍情報を読み解き、関係性を整理して、見やすい家系図のデザインに落とし込みます。筆耕(手書き)やデジタルデータでの作成など、プランによって異なります。

3. 製本・仕上げ
和綴じの冊子にしたり、掛け軸にしたりと、保存に適した形に仕上げて納品してくれます。

気になる費用相場は?「丸投げ」は結構高い!
行政書士に依頼する場合、費用は決して安くはありません。依頼する範囲や家系の調査範囲(一系統のみか、全系統かなど)によって大きく異なりますが、一般的な相場は以下の通りです。
依頼内容 | 費用相場(目安) | 特徴 |
|---|---|---|
戸籍収集のみ | 3万〜6万円 | 作図は自分で行うプラン |
収集+家系図作成(1系統) | 6万〜10万円 | 「父方の名字」のみを遡る標準的なプラン |
収集+家系図作成(全系統) | 15万〜30万円 | 父方・母方すべての祖先を調査する豪華プラン |
巻物・掛け軸仕上げ | +5万〜10万円 | オプション料金として追加されることが多い |
このように、しっかりしたものを作ろうとすると10万円以上の予算を見ておく必要があります。
「プロの安心感」と「手間の削減」をお金で買うイメージですが、趣味として気軽に始めるには少しハードルが高いと感じる方もいるでしょう。
期間と手間を比較:行政書士の「丁寧さ」vs 広域交付の「スピード」
費用だけでなく、完成までの「期間」と、そこにかかる「手間」も判断の重要なポイントです。
実は、2024年(令和6年)から始まった新しい制度により、自分で動くことが最もスピーディーな方法となるケースが出てきました。
それぞれの特徴を比較してみましょう。
行政書士:時間はかかるが「完全にお任せ」できる
行政書士に依頼した場合、完成まで一般的に2ヶ月〜6ヶ月程度かかります。(どこまでの系統の調査を依頼するかにもよるでしょう。)

家系図はどこまで載せる?1系統・2系統・全系統の違いと「4系統」がおすすめな理由
家系図を作成する際、父方のみ(1系統)にするか、母方やその祖先まで(2系統・4系統・全系統)広げるか迷っていませんか?それぞれのメリット・デメリットと、自分自身のルーツを知る上で最も満足度が高い「4系統」作成の魅力について解説します。
「プロなのに時間がかかるの?」と思われるかもしれませんが、これには理由があります。
行政書士は、一つひとつの戸籍を職務上の権限で各役所から郵送で取り寄せ、内容を厳密に確認しながら遡っていきます。この「郵送の往復」と「正確な解読・検証」を繰り返すため、物理的な時間がかかるのです。
しかし、その分メリットは絶大です。
手間ゼロ: あなたは依頼して待つだけ。役所に行く必要も、難しい文字を読む必要もありません。
複雑な調査も可能: 兄弟姉妹やその子孫(傍系)など、権利関係が複雑な調査も、正当な理由があれば対応してくれます。
つまり、行政書士への依頼は「自分の時間を一切使わず、確実で美しい成果物を手に入れる」ための選択肢と言えます。
自分(広域交付):役所に行けば「最短1日」で揃う
一方、ご自身で動く場合は、2024年3月から始まった「戸籍証明書等の広域交付制度」という画期的な仕組みを利用できます。
これは、「本籍地が遠くにあっても、最寄りの市区町村の窓口で直系尊属(父母・祖父母等)の戸籍をまとめて請求できる」制度です。
行政書士(代理人): 原則としてこの広域交付制度は利用できず、従来通りの郵送請求等が中心となります。
本人(あなた): 最寄りの役所に行けば、その日のうちに江戸末期までの戸籍がすべて揃う可能性があります。
注意点:
広域交付は非常に便利な反面、窓口での発行には時間がかかります(家系図用だと1〜2時間待つこともあります)。また、兄弟姉妹などの「傍系」の戸籍はこの制度の対象外です。
結論:どちらを選ぶ?
「忙しくて役所に行く時間がない」「傍系まで完璧に調べたい」
→ 行政書士への依頼がおすすめです。プロの仕事で、待っていれば完璧な家系図が届きます。「とにかく早く作りたい」「費用を抑えて、自分で謎解きを楽しみたい」
→ 広域交付制度+xGrapherが最適です。週末に役所で資料を集め、その日の夜にはツールで図を作成し始めることができます。
家系図作成は行政書士の「独占業務」?法的な線引きと判例の考え方
「家系図作成をお店や個人に頼んだり、自分で作ったりするのは法律違反(非弁行為や行政書士法違反)になるのでは?」このように心配される方もいらっしゃいますが、結論から言うと「観賞用」の家系図作成は誰が行っても違法ではありません。
ここでは、少し専門的になりますが、法律(行政書士法)と判例の考え方に基づいて、その明確な線引きを解説します。
「事実証明に関する書類」かどうかが分かれ目
行政書士法第19条および第1条の2では、行政書士でない者が報酬を得て「事実証明に関する書類」を作成することを禁じています。これが行政書士の独占業務と呼ばれるものです。
では、家系図はこの「事実証明に関する書類」にあたるのでしょうか?これについては、作成する「目的」と「名称」によって法的な扱いが異なります。
種類 | 相続関係説明図 | (観賞用)家系図 |
|---|---|---|
主な目的 | 法務局や銀行への提出 | 家族で見る、飾る、配る |
法的性質 | 事実証明に関する書類 | 単なる図表・記録 |
作成できる人 | 行政書士・弁護士など | 誰でもOK |
判例・実務における解釈
過去の判例や実務上の通説において、「事実証明に関する書類」とは「社会生活に交渉を有する事項を証明するに足りる文書」(昭和35年判決などからの解釈)とされています。
違法となるケース:
無資格者が「これは相続手続きにそのまま使えます」と謳って、公的な証明力を持たせる意図で『相続関係説明図』を作成し、報酬を得る場合。これは行政書士法違反となる可能性が高いです。合法であるケース:
ご自身の趣味や記念として、先祖の名前や生没年を整理した『家系図』を作成する場合。これは「特定の権利義務や事実を対外的に証明する書類」とは見なされないため、行政書士の独占業務には当たりません。
つまり、観賞用の家系図は自由です
当サイトxGrapherや、一般的な家系図作成業者が提供しているのは、あくまで「観賞用・記念用」の家系図作成サービスやツールです。
相続税の申告や不動産登記といった法的な手続き(行政庁への提出)を目的としない限り、ご自身で作ることも、デザイン会社に依頼することも法律上全く問題ありません。安心して、自由なデザインでご先祖様の記録を残してください。
実は「自分でもできる」家系図作成
ここで重要な事実をお伝えします。
「戸籍の収集」も「家系図の作図」も、資格がないとできないわけではありません。
行政書士に依頼する最大のメリットは「面倒な作業を丸投げできること」ですが、逆に言えば、手間さえ惜しまなければ自分でも全く同じクオリティの調査が可能なのです。
自分で戸籍を集めるのは難しくない
役所への戸籍請求は、本人や直系尊属(親・祖父母など)であれば、委任状なしで請求できます。郵送請求を利用すれば、全国どこの役所からでも取り寄せが可能です。
自分で作れば費用は「実費」だけ
自分で作成する場合にかかる費用は、役所に支払う戸籍の発行手数料(1通450円〜750円)と郵便小為替の手数料、送料のみです。
一般的に、江戸時代末期まで遡る場合でも、実費は数千円〜2万円程度で収まることがほとんどです。行政書士に依頼する場合の1/5〜1/10のコストで済みます。

市役所で家系図はいくらで作れる?戸籍取得の費用相場と全予算シミュレーション
「市役所で家系図は作ってもらえるの?」「全部でいくらかかる?」という疑問を解決。市役所でかかるのは戸籍謄本の発行手数料(450円〜750円)のみです。1系統・4系統など作成範囲ごとの予算シミュレーションと、コストを抑えて家系図を作成する裏ワザを解説します。
コストを抑えてプロ級の仕上がり!xGrapher活用術
「戸籍を集めるのは頑張れるけど、綺麗に図を書くセンスがない…」
「手書きだと書き間違えた時に修正が大変そう…」
そんな悩み解決するのが、オンライン作図ツールのxGrapher(エックスグラファー)です。
戸籍調査までは自分で行い、最後の「仕上げ(作図)」にツールを使うことで、プロに依頼したような美しい家系図を無料〜低コストで作成できます。
xGrapher(エックスグラファー)とは?
xGrapherは、ブラウザ上で直感的にグラフやチャートを作成できるデザインツールです。家系図作成に特化したテンプレートや機能が充実しており、ドラッグ&ドロップの簡単操作で複雑な家系図を描くことができます。

xGrapherを使うメリット
修正が何度でも簡単
手書きやエクセルだと、一人追加するだけでレイアウトが崩れてしまうことがありますが、xGrapherなら自動整列や配置調整がスムーズです。デザインが美しい
シンプルで洗練されたデザインテンプレートがあり、そのまま印刷して額縁に入れれば立派なインテリアになります。プライバシーも安心
xGrapherではブラウザ上のみで家系図作成を完結できます。ファイル形式でご利用の端末のみにデータを保存することも可能です。

【家系図の作り方】初心者でも簡単!エクセル・アプリ・手書きの手順と書き方のコツを徹底解説
家系図の作り方を初心者向けにわかりやすく解説します。情報の集め方、戸籍謄本の取得方法、書き方の基本ルールから、エクセルや無料のオンライン作成ツール(アプリ)を使ったきれいな家系図の仕上げ方まで完全網羅。自分のルーツを辿る旅を今日から始めましょう。
実際に自分で作った人の声
実際に自分で戸籍を集めて、ツールを使って家系図を完成させた方の事例も参考になります。
最初は「難しそう」と思っていても、戸籍を読み解くうちに「自分のルーツへの探究心」が勝り、パズルのように楽しんで作成される方が多いです。
特に30代〜40代の方が、ご両親へのプレゼントや、自分の子供のために作成するケースが増えています。

【実録】普通の30代が戸籍で家系図を作ったら江戸時代(1826年)まで遡れた話
【家系図やってみた】大阪の農家出身・30代筆者が、役所の「広域交付」を使って実際に戸籍を集めてみました。かかった費用は13,500円。判明したのは文政9年(1826年)生まれの先祖まで。7代前まで遡り、225人の巨大な家系図が完成するまでの全記録を公開します。
家系図作成に関するQ&A
ここからは、家系図作成に関してよくある疑問にお答えします。
Q1. 行政書士に頼まないと戸籍は取れないのですか?
A1. いいえ、自分でも取得可能です。
ご自身の直系尊属(父母、祖父母、曾祖父母…)の戸籍であれば、役所の窓口や郵送請求で誰でも取得することができます。行政書士に依頼するのは、あくまでその手続きを「代行」してもらうためです。
Q2. 自分で作って、どこまで遡れますか?
A2. 一般的には江戸時代末期(150年〜200年前)まで遡れます。
現存する最も古い戸籍(明治19年式戸籍など)を取得することで、幕末生まれのご先祖様の名前まで判明することが多いです。保存期間の経過で廃棄されている場合もありますので、早めの着手がおすすめです。
Q3. 古い戸籍の文字が読めない場合はどうすればいいですか?
A3. 役所の窓口で尋ねたり、旧字体字典サイトを利用しましょう。
昔の戸籍は手書きで、変体仮名や旧字体が使われており解読が難しい場合があります。しかし、パターンはある程度決まっています。ネット上の辞書などを参考に解読にチャレンジしてみてください。
Q4. 離婚や再婚がある複雑な家系図はどう書けばいいですか?
A4. ルールを決めて記載すれば問題ありません。
家系図に法的な決まりはありませんが、一般的には前妻・前夫やお子様も記載します。xGrapherのようなツールを使えば、線を色分けしたり、注釈を入れたりして分かりやすく表現できます。

離婚・再婚・死別はどう書く?家系図の複雑な書き方ルールとマナーを解説
家系図を作る際、離婚した元配偶者や再婚、連れ子、亡くなった方の書き方で悩んでいませんか?一般的な表記ルールから、親族に見せる際のマナー、複雑な関係図をきれいにまとめるコツまで解説。書き直しが簡単な作成ツールも紹介します。
Q5. アプリとパソコン、どっちで作るのがおすすめですか?
A5. 仕上がりの美しさを求めるならパソコン(Webツール)がおすすめです。
スマホアプリは手軽ですが、印刷時の画質やレイアウトの自由度に制限があることが多いです。xGrapherはPC・スマホ・Macに対応していますが、PCの大画面で操作するとよりスムーズに作成できます。

【2026年版】家系図作成アプリ・ソフトおすすめ5選!PC・スマホ・Mac対応を徹底比較
無料で使える家系図作成アプリ・ソフト5選を徹底比較。【2026年最新】インストール不要の「xGrapher」や、人気の「名字由来net」「ラクラク家系図」、定番の「エクセル」まで。スマホ・PC・Macの対応状況や、セキュリティ・印刷のしやすさで選び方を解説します。
まとめ:調査は自分への旅、仕上げはxGrapherでスマートに
行政書士に家系図作成を依頼すると、手間は省けますが10万円前後の費用がかかります。「公的な証明として完璧なものが欲しい」「忙しくて全く時間が取れない」という方には行政書士への依頼が適しています。
しかし、「費用を抑えたい」「ご先祖様の足跡を自分で辿ってみたい」という方には、自力での作成(DIY)をおすすめします。戸籍を一つずつ読み解き、繋がっていく過程で得られる感動は、他人に任せてしまっては味わえない貴重な体験です。
そして、集めた情報を形にする際は、ぜひxGrapherを活用してみてください。
手間のかかるレイアウト作業をツールに任せることで、あなたは「調査」に集中でき、最終的にプロ顔負けの美しい家系図を手に入れることができます。
まずは無料で家系図を描き始めてみませんか?

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