家系図はどこまで載せる?1系統・2系統・全系統の違いと「4系統」がおすすめな理由

「家系図を作ろう!」と思い立ち、いざ戸籍を集め始めると、ある疑問にぶつかります。
「これ、どこまで広げればいいの?」
昔ながらの家系図といえば、自分の名字(父方)のご先祖様だけを縦一本に遡るものが主流でした。しかし、現在は「母方」や「祖母の実家」まで含めて作成するスタイルが増えています。
範囲を広げれば広げるほど、ご先祖様の人数は倍々ゲームで増えていきます。
この記事では、家系図の作成範囲(1系統・2系統・4系統・全系統)による違いと、それぞれのメリット、そしてなぜ今「4系統」の家系図が人気なのかを解説します。
この記事の内容(目次)
そもそも「系統」ってどう数えるの?
家系図の世界で使われる「系統」とは、簡単に言えば「辿っていく名字の数」のことです。
自分(または子供)を基準にして、両親のどちらを辿るかで数が変わります。
1系統: 自分の名字(父方)のみ
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2系統: 父方+母方(両親の旧姓)
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4系統: 父方の父母+母方の父母(祖父母4人の旧姓)
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全系統: 判明したすべてのご先祖様(女性の旧姓もすべて遡る)
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それぞれの特徴を見ていきましょう。
1系統から全系統まで!それぞれの特徴と作成難易度
1. 【1系統】父方のみ(伝統的スタイル)
自分の名字(氏)と同じ直系尊属だけを遡る、最もシンプルな形式です。
内容: 父の父、そのまた父……と、現在の自分の名字のラインのみを調査します。
メリット: 作成が簡単。巻物などにした時に縦一列に収まりやすく、美しい。
デメリット: 母方のご先祖様が含まれないため、情報の広がりには欠ける。
向いている人: 「家の歴史」として仏壇に供えたい人、旧家・本家の記録を残したい人。
2. 【2系統】父方+母方(ご夫婦の家系図)
自分(または子供)から見て、お父さんとお母さん、それぞれの家系を遡ります。
内容: 父方の名字のラインと、母方の旧姓のラインの2つを調査します。
メリット: 夫婦それぞれのルーツがわかるため、結婚記念や両親へのプレゼントとして最適。
デメリット: 2つの家系が並ぶため、紙の横幅が広くなる。
向いている人: 両親に感謝を伝えたい人、夫婦の絆を形にしたい人。
3. 【4系統】祖父母すべての家系(一番人気!)
父方の「祖父・祖母」、母方の「祖父・祖母」。この4人の名字のルーツをすべて遡ります。
内容: 祖母の「父(曾祖父)」のラインを遡ることで、祖父母4人の「名字」の歴史をすべて網羅します。
※4系統では、祖父母4人それぞれの「父系(名字のライン)」までを目安とするケースが多く、祖母の母方の旧姓までは含めないことが一般的です。メリット: 自分の中に流れる4つの血のルーツを実感できる。バランスが良く情報量も充実する。
デメリット: 4つの役所(またはそれ以上)への調査が必要になり、手書きでのレイアウトが難しい。
向いている人: 自分のルーツを徹底的に知りたい人、見栄えのする家系図を作りたい人。
4. 【全系統】判明したすべて(究極の家系図)
4系統に加え、曾祖母の旧姓、高祖母の旧姓……と、戸籍に記載されているすべての女性の旧姓も枝分かれさせて調査します。
内容: 「8系統」「16系統」と指数関数的に広がっていきます。
メリット: 圧倒的な情報量。家宝レベルの資料になる。
デメリット: 膨大なスペースが必要になり、通常の紙には収まらない。調査期間も非常に長くなる。
なお、すべてを一枚の家系図にまとめる必要はありません。
例えば「図としては4系統までにして、それ以外の系統は注釈や別ページとして残す」「デジタル上では登録しつつ、表示は限定する」といった方法も現実的です。
参考: 戸籍で遡れる人数の目安
1系統(父方のみ):10〜15人前後
4系統:30〜50人程度
全系統:100人を超えることも珍しくありません。この例では225人になりました。
この人数を一枚の紙に手書きで収めようとすると、途中でスペースが足りなくなるのも無理はありません。

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なぜ今、「4系統」の家系図がおすすめなのか?
実際、行政書士や専門業者の家系図作成サービスでも、「父方のみ」と「全系統」の中間にあたる調査範囲(4系統相当)が、最も選ばれやすいプランとして設定されていることが多くあります。
情報量と調査の手間、そのバランスが最も取れているのが4系統だからです。

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理由1:自分のDNAのルーツを網羅できる
私たちは、両親から半分ずつ、祖父母から4分の1ずつ遺伝子を受け継いでいます。
1系統(父方)だけを調べるということは、自分を構成する要素の残り3/4を無視することになってしまいます。
4系統すべてを調べることで、「今の自分がここにいる奇跡」をより強く感じることができるのです。
理由2:広域交付制度で集めやすくなった
以前は4系統(4つの役所への請求)を遡るのは大変な手間でした。
しかし、2024年からの「広域交付制度」により、自分(直系)の戸籍であれば、直系尊属の戸籍はまとめて取得できるようになりました。
「手間がかかるから1系統で…」と妥協する必要はもうありません。
理由3:デザインとしての美しさ
4系統の家系図は、中心から放射状に広がる「扇型(ファンチャート)」や、左右対称の美しいツリー形式で表現できます。
情報量が多く密度が高いため、ポスターのように飾った時の迫力が違います。
4系統は「紙」だと限界?ツールを使えば解決!
4系統以上の家系図を作る際、最大の壁となるのが「レイアウト(書き方)」です。
ご先祖様の人数は、江戸時代末期まで遡ると30人〜50人以上になります。これをA4やA3の紙に手書きでバランス良く収めるのは至難の業です。「書き始めたら右側が足りなくなった…」という失敗が後を絶ちません。
xGrapherなら「4系統」も「全系統」も自動整理
そこで役立つのが、オンライン家系図作成ツールのxGrapher(エックスグラファー)です。

xGrapherを使えば、人数が増えても自動でレイアウトを調整してくれます。
手書きでは不可能な「情報の追加・修正」が何度でもできるので、まずは1系統から始めて、徐々に4系統へと育てていくことも可能です。

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家系図の範囲に関するQ&A
Q1. 4系統調べると、費用は高くなりますか?
A1. 自分で作る(DIY)なら、数千円の違いです。
行政書士などのプロに依頼する場合は、1系統ごとに料金が加算される(例:1系統6万円、4系統18万円など)のが一般的です。しかし、自分で戸籍を集める場合は、役所に払う発行手数料が増えるだけなので、数千円〜1万円程度のプラスで済みます。
実際に全系統を調べてみた実体験では13,500円でした。

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Q2. 母方だけ(母の旧姓のみ)作りたいのですが変ですか?
A2. 変ではありません。
最近では「母との絆を形にしたい」「母方の祖父母へのプレゼントにしたい」といって、母方1系統のみを作成される方も増えています。ルールはありませんので、自由な発想で作ってください。
Q3. 4系統の場合、何代前まで遡れますか?
A3. どの系統も平均して「江戸時代末期(150年〜200年前)」まで遡れます。
ただし、戦災や災害で特定の役所の戸籍が消失している場合など、系統によって遡れる深さにバラつきが出ることはあります。
Q4. 養子縁組がある場合はどう数えますか?
A4. 実親の家系と、養親の家系、両方を書くのが一般的です。
これを忠実に書こうとすると系統数が増え、図が複雑になりますが、xGrapherのようなデジタルツールであれば、線を色分けするなどして分かりやすく表現できます。
Q5. 途中で名前が読めない先祖がいたらどうすればいいですか?
A5. その部分は空欄にするか「不詳」として、先に進めましょう。
無理に埋める必要はありません。後から判明した時に書き足せるのが、デジタル家系図の強みです。
まとめ:おすすめは「4系統」。まずは集めやすい所から始めよう
家系図には法的な決まりはないため、1系統でも全系統でも、あなたが「残したい」と思った範囲が正解です。
しかし、もし迷っているのなら、ご自身のルーツをバランスよく網羅できる「4系統」での作成をおすすめします。広域交付制度が始まった今、4系統の調査は決して難しいものではなくなりました。
集めた膨大なデータは、xGrapherに入力していけば、自動的に美しい一本の樹(ツリー)として可視化されます。
まずはご両親の戸籍から。パズルを埋めるような感覚で、あなたの壮大なルーツの旅を始めてみませんか?

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