市役所で家系図はいくらで作れる?戸籍取得の費用相場と全予算シミュレーション

「市役所に行けば、家系図を作ってくれるらしい」
「値段はいくらくらいなんだろう?」
そう思って検索された方もいるかもしれません。まず最初に結論をお伝えすると、市役所では「家系図そのもの」を作成・販売するサービスは行っていません。
しかし、家系図を作るための「材料(戸籍謄本)」は、市役所でしか手に入りません。
この記事では、市役所で戸籍を揃えて自分で家系図を作る場合、トータルでいくらかかるのか(値段・費用)を、シミュレーションと実例を交えて解説します。
この記事の内容(目次)
市役所でかかる費用の正体は「発行手数料」
市役所の窓口で支払うお金は、戸籍証明書の「発行手数料」です。
家系図作りには、現在の戸籍だけでなく、古い戸籍(除籍謄本・改製原戸籍)が必要になります。
戸籍証明書の単価(全国ほぼ一律)
書類の種類 | 値段(1通あたり) | 用途 |
|---|---|---|
戸籍謄本 | 450円 | 現在生きている人の情報 |
除籍謄本 | 750円 | 結婚や死亡で誰もいなくなった戸籍 |
改製原戸籍 | 750円 | 法律改正前の古い様式の戸籍 |
家系図を作る場合、古いご先祖様を遡るため、1通750円の「除籍」や「原戸籍」が何通必要になるかで総額が決まります。
以下の記事では実際の戸籍謄本の例を掲載しています。

自分で先祖を調べる方法!戸籍謄本を役所で取得して家系図を作る全手順
【2026年最新版】行政書士に頼まず、自分で戸籍謄本・除籍謄本を集めて家系図を作る方法を完全ガイド。役所での「広域交付」の利用手順、郵送請求のやり方、古い文字の解読方法、そして集めた情報を整理するツールの活用法まで解説します。
【予算シミュレーション】系統数別にかかる費用
では、実際にどれくらいの予算を見ておけば良いのでしょうか?
「直系(縦のライン)」を江戸末期まで遡る場合に必要な通数の目安と、合計費用を計算してみました。
※人によって転籍(本籍地の移動)や分家の回数が違うため、あくまで目安です。
ここでは1系統(=1名字)につき、現在の戸籍1通は省略し、過去の戸籍4通という想定で概算費用を計算してみます。
1. 父方のみ(1系統)の場合
自分の名字のルーツだけを一本道で遡るパターンです。
必要な通数: 5通前後
費用の内訳:
古い戸籍(750円)× 4通 = 3,000円
【合計目安】 3,000円
※転籍(本籍地の移動)が多い家系の場合、その分通数が増えます。
お小遣いの範囲で十分に可能です。まずはここから始めるのがおすすめです。
2. 両親の家系(2系統)の場合
父方と母方、両方のルーツを遡るパターンです。単純に1系統の倍の費用がかかります。
必要な通数: 8通前後
費用の内訳:
父方の遡り(750円)× 4通 = 3,000円
母方の遡り(750円)× 4通 = 3,000円
【合計目安】 6,000円 〜
3. 祖父母すべての家系(4系統)の場合
父方の祖父母、母方の祖父母、4つの家すべての名字を遡る本格的なパターンです。
必要な通数: 12通程度
費用の内訳:
祖父系統: (750円)× 4通 = 3,000円 (父方・母方で×2)
祖母系統: (750円)× 4通 = 3,000円(父方・母方で×2)
【合計目安】 9,000円 〜

家系図はどこまで載せる?1系統・2系統・全系統の違いと「4系統」がおすすめな理由
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4. 全系統(遡ることができる全ての戸籍)の場合
3の4系統に加えて、例えば曽祖母の出身の家系など直系で遡ることができる全てを辿るプランです。
必要な通数: 18~20通程度
費用の内訳: 3に加えて
曾祖母:(750円)×4 = 3,000円(曾祖母から4通遡れる想定)
【合計目安】 12,000円程度
実際に全系統で試した結果13,500円だったので個人差はありますが2万円以下程度では収まるケースも多いのではないでしょうか。
全てを調べ上げても、行政書士などのプロに依頼する場合(数万円〜20万円以上)に比べれば、10分の1以下の費用で済みます。

行政書士に家系図作成を依頼すべき?費用相場と自分で作る手間の比較
家系図を行政書士に依頼する場合の費用相場やメリット・デメリットを徹底解説。数万円〜十数万円かかるプロへの依頼と、自分で戸籍を集めて作成する方法を比較します。コストを抑えて立派な家系図を作成したい方におすすめのオンラインツールや手順もご紹介します。
【実例】13,500円で江戸時代(1826年)まで遡れた話
シミュレーションだけでなく、実際に一般の方が市役所で戸籍を集めて家系図を作ったリアルな数字をご紹介します。
以前、xGrapherで紹介した「普通の30代」の実録レポートによると、かかった費用は総額で13,500円でした。
実際の内訳データ
取得した戸籍の数: 18通
費用の計算: 750円 × 18通 = 13,500円
成果: 自身から数えて7代前、文政9年(1826年)生まれのご先祖様まで判明
自身の直系を全て取得したため通数が多くなっていますが、それでも1万数千円の出費で「約200年前のルーツ」を手に入れることができました。
飲み会3〜4回分の金額で、一生残る家族の歴史が手に入ると考えれば、決して高い投資ではありません。
この実例の詳しいレポートはこちら:

【実録】普通の30代が戸籍で家系図を作ったら江戸時代(1826年)まで遡れた話
【家系図やってみた】大阪の農家出身・30代筆者が、役所の「広域交付」を使って実際に戸籍を集めてみました。かかった費用は13,500円。判明したのは文政9年(1826年)生まれの先祖まで。7代前まで遡り、225人の巨大な家系図が完成するまでの全記録を公開します。
窓口に行く?郵送にする?「見えないコスト」に注意
戸籍の値段そのものは全国一律ですが、取得方法によってプラスアルファの費用がかかります。
1. 窓口(広域交付)なら「交通費」のみ
2024年から、最寄りの市役所で全国の戸籍が取れる「広域交付制度」が始まりました。これを利用すれば、遠くの本籍地まで行く必要も、郵送の手間もありません。
かかるのは戸籍代 + 市役所までの交通費だけです。最も安く済む方法です。
2. 郵送請求なら「手数料+送料」がかかる
広域交付が使えない場合(兄弟姉妹の戸籍が欲しい時など)は、郵送で請求します。この場合、以下の費用が追加でかかります。
定額小為替の手数料: 郵便局で小為替を買う際、1枚につき200円の手数料がかかります。
往復の送料: 切手代(往復で約200円〜)。通数が多いと重量税で高くなります。
郵送請求を繰り返すと、戸籍代とは別に数千円のコストがかさむことがあります。可能な限り窓口での「広域交付」を利用しましょう。

家系図の調べ方決定版!戸籍収集から聞き取りまで、自力で先祖を辿る4つのステップ
自分の先祖を知るための「家系図の調べ方」を初心者向けに徹底解説。親戚への聞き取り、戸籍謄本の取り寄せ方法、さらに戸籍以上の情報を得るための現地調査まで。集めた膨大な情報を整理して形にするためのツール活用術もご紹介します。
「作成費」を0円にする方法
市役所で数千円〜1万円程度を払って「材料」を集めたら、次は「調理(作成)」です。
ここでお金をかけるかどうかが、最終的なコストを大きく左右します。
筆耕・デザイン会社に頼む: +3万〜10万円
プロが綺麗に書いてくれますが、費用は高額になります。xGrapher(無料ツール)を使う: 0円
自分でデータを入力すれば、デザインされた家系図が無料で作成できます。
「市役所での実費(約13,500円前後)」+「xGrapher(0円)」の組み合わせこそが、最も安く、かつプロ並みの品質で家系図を作るための最適解です。浮いたお金で、ご先祖様のゆかりの地へ旅行に行ったり、少し良い額縁を買ったりするのも素敵ですね。

市役所と費用に関するQ&A
Q1. クレジットカードや電子マネーは使えますか?
A1. 自治体によります。
最近はPayPayなどのキャッシュレス決済に対応している市役所も増えていますが、まだ「現金のみ」の役所も多いです。念のため、多めの現金(千円札と小銭)を持っていくと安心です。
Q2. 予算が足りなくなったら途中で止められますか?
A2. はい、可能です。
窓口で「今日は予算5,000円以内で、取れるところまでお願いします」と伝えれば、その範囲内で発行してくれます。残りはまた後日請求すればOKです。
Q3. 「家系図作成セット」のようなものは売っていませんか?
A3. 市役所にはありません。
文房具店やネット通販では「家系図作成キット」が販売されていますが、市役所はあくまで公的な証明書を発行する場所です。
Q4. 遠くの役所から郵送で取り寄せると値段は変わりますか?
A4. 戸籍の基本料金(450円/750円)は全国同じです。
ただし、前述の通り、郵便局の手数料や送料が上乗せされるため、トータルコストは高くなります。
Q5. もし先祖の記録が見つからなかった場合、料金はかかりますか?
A5. 基本的にはかかりません。
請求した内容の戸籍が存在しなかった(廃棄されていた等)場合、発行できないため手数料は発生しません。ただし、自治体によっては数百円の「検索手数料」がかかる場合や、「廃棄証明書(300円〜400円程度)」の発行を勧められる可能性もあるので依頼先の役所へあらかじめご確認ください。
まとめ:5,000円あれば、あなたのルーツへの旅は始められる
「家系図はお金持ちの趣味」というのは昔の話です。
市役所でかかる費用は、1系統あたり3,500円〜5,000円程度。実例のようにがっつり調べても13,500円ほど。
飲み会1〜3回分程度の予算で、江戸時代まで続く壮大な家族の歴史を手に入れることができます。
必要なのは、少しの予算と、市役所へ行く行動力だけ。
手に入れた戸籍謄本は、xGrapherに入力して、世界に一つだけの家系図に仕上げてください。

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