アメリカ独立戦争(1775-1783年)は、イギリスの13植民地がイギリス本国からの独立を勝ち取った戦争です。
1775年のレキシントン・コンコードの戦いに始まり、1776年の独立宣言を経て、1781年のヨークタウンの戦いでの勝利、そして1783年のパリ条約による独立承認に至りました。大陸会議の政治指導者たち、大陸軍の軍事指導者たち、フランスからの援軍、そしてイギリス側の国王・将軍たちが複雑に絡み合った歴史的大事件です。
登場人物一覧
ジョージ・ワシントン
1775年6月、第二次大陸会議で大陸軍総司令官に任命された。経験の乏しい大陸軍を率いてイギリス軍と戦い、ゲリラ戦法を展開して各地で英軍を翻弄した。1781年のヨークタウンの戦いでコーンウォリス軍を包囲・降伏させ、アメリカ独立を勝ち取った。後にアメリカ合衆国初代大統領となる。
ベンジャミン・フランクリン
科学者・政治家・外交官。1776年から1785年までフランス駐在のアメリカ大使として活動し、フランスとの同盟条約(1778年)締結に成功。フランスの参戦と軍事・経済支援を取り付け、独立戦争の勝利に不可欠な貢献をした。独立宣言の起草委員の一人でもある。
トマス・ジェファーソン
ヴァージニア出身の政治家。1776年、大陸会議で独立宣言の五人起草委員に選ばれ、第一草稿を単独で執筆した。「すべての人間は平等に造られている」という理念を掲げ、アメリカ独立革命の基本文書を生み出した。後に第3代大統領となる。
ジョン・アダムズ
マサチューセッツ代表として大陸会議に出席。独立宣言の起草五人委員の一人で、大陸会議での独立宣言採択を推進した指導的存在。ジェファーソンはアダムズを「独立宣言支持者の柱であり、最も有能な提案者」と称えた。ヨーロッパに派遣されパリ条約の交渉でも主役を務めた。後に第2代大統領となる。
アレクサンダー・ハミルトン
1777年からワシントン総司令官の副官(陸軍中佐)を務めた。1781年のヨークタウンの戦いでは10番堡塁の攻略で陣頭指揮をとり勝利に貢献。独立後は強力な連邦政府の樹立を主張し、初代財務長官としてアメリカの財政基盤を確立した。
ラファイエット侯爵
フランスの若き貴族(1757-1834)。1777年にフランス国王の渡航禁止にもかかわらずアメリカに渡り、大陸会議から陸軍少将に任命された。自費で部下の装備を補充し、ワシントンとともにバレーフォージの冬を過ごした。ヨークタウンの戦いではアメリカ側の攻撃部隊を指揮し、ハミルトンの第10堡塁攻略を統括して勝利に貢献。「両世界の英雄」と称えられた。
トマス・ペイン
イギリス出身の思想家・著述家。1776年1月に発表したパンフレット『コモン・センス』は当時の植民地人口250万人に対して大ベストセラーとなり、イギリスの制度は貴族制と君主制による専制であると論じ、植民地の完全独立を訴えた。独立世論の形成に決定的な影響を与えた。
サミュエル・アダムズ
マサチューセッツの政治家で、イギリスの植民地政策に対する抵抗運動の中心人物。1773年のボストン茶会事件の組織化を助け、反英運動を主導した。大陸会議にも参加し、独立への機運を高めた建国の父の一人。ジョン・アダムズのはとこ(又従兄弟)にあたる。
ベネディクト・アーノルド
大陸軍の将軍。1775年のタイコンデロガ砦占領や1777年のサラトガの戦いで重要な戦功を挙げた。しかし昇進での冷遇に不満を持ち、ウェストポイント要塞をイギリス軍に引き渡す密約を結んだ。計画が発覚しイギリス側に逃亡、アメリカ史上最も有名な「裏切り者」となった。
ジョージ3世
イギリス国王(在位1760-1820年)。七年戦争後の財政難から植民地への課税を強化し、1763年の「国王の宣言」で植民地人の活動を制限した。独立宣言ではジョージ3世の悪政が詳細に告発されている。最終的に1783年のパリ条約でアメリカの独立を承認した。
コーンウォリス将軍
イギリス陸軍の将軍。南部戦線を指揮し、1781年にバージニア州ヨークタウンに駐留した。ワシントン率いる米仏連合軍の陸上包囲と砲撃を受け、フランス海軍にチェサピーク湾を封鎖されて海上からの増援・撤退も絶たれ、10月19日に降伏。この降伏がアメリカ独立戦争の事実上の終結をもたらした。
関係性一覧
- ジョージ・ワシントン →総司令官→副官 →アレクサンダー・ハミルトンジョージ・ワシントン は アレクサンダー・ハミルトン に対して「総司令官→副官」の関係です。
- ジョージ・ワシントン →信頼する将軍 →ラファイエット侯爵ジョージ・ワシントン は ラファイエット侯爵 に対して「信頼する将軍」の関係です。
- ジョージ・ワシントン →ヨークタウンで降伏させる →コーンウォリス将軍ジョージ・ワシントン は コーンウォリス将軍 に対して「ヨークタウンで降伏させる」の関係です。
- トマス・ジェファーソン →独立宣言の起草委員 →ベンジャミン・フランクリントマス・ジェファーソン は ベンジャミン・フランクリン に対して「独立宣言の起草委員」の関係です。
- トマス・ジェファーソン →独立宣言の起草委員 →ジョン・アダムズトマス・ジェファーソン は ジョン・アダムズ に対して「独立宣言の起草委員」の関係です。
- アレクサンダー・ハミルトン →連邦政府の在り方で対立 →トマス・ジェファーソンアレクサンダー・ハミルトン は トマス・ジェファーソン に対して「連邦政府の在り方で対立」の関係です。
- ベンジャミン・フランクリン →ヨーロッパ外交で協力 →ジョン・アダムズベンジャミン・フランクリン は ジョン・アダムズ に対して「ヨーロッパ外交で協力」の関係です。
- ジョージ3世 →国王→将軍(派遣) →コーンウォリス将軍ジョージ3世 は コーンウォリス将軍 に対して「国王→将軍(派遣)」の関係です。
- ジョージ3世 →敵対(独立戦争) →ジョージ・ワシントンジョージ3世 は ジョージ・ワシントン に対して「敵対(独立戦争)」の関係です。
- トマス・ペイン →独立思想で影響 →トマス・ジェファーソントマス・ペイン は トマス・ジェファーソン に対して「独立思想で影響」の関係です。
- トマス・ペイン →著作で独立世論を形成 →ジョージ・ワシントントマス・ペイン は ジョージ・ワシントン に対して「著作で独立世論を形成」の関係です。
- サミュエル・アダムズ →又従兄弟(はとこ) →ジョン・アダムズサミュエル・アダムズ は ジョン・アダムズ に対して「又従兄弟(はとこ)」の関係です。
- サミュエル・アダムズ →総司令官任命を支持 →ジョージ・ワシントンサミュエル・アダムズ は ジョージ・ワシントン に対して「総司令官任命を支持」の関係です。
- ラファイエット侯爵 →ヨークタウンで交戦 →コーンウォリス将軍ラファイエット侯爵 は コーンウォリス将軍 に対して「ヨークタウンで交戦」の関係です。
- ベネディクト・アーノルド →元部下(のち裏切り) →ジョージ・ワシントンベネディクト・アーノルド は ジョージ・ワシントン に対して「元部下(のち裏切り)」の関係です。
- ベネディクト・アーノルド →イギリス側に寝返り →ジョージ3世ベネディクト・アーノルド は ジョージ3世 に対して「イギリス側に寝返り」の関係です。
- ベンジャミン・フランクリン →フランスからの支援 →ラファイエット侯爵ベンジャミン・フランクリン は ラファイエット侯爵 に対して「フランスからの支援」の関係です。
- アレクサンダー・ハミルトン →ヨークタウンで陣頭指揮 →ジョージ・ワシントンアレクサンダー・ハミルトン は ジョージ・ワシントン に対して「ヨークタウンで陣頭指揮」の関係です。
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