天正10年6月2日(1582年6月21日)早朝、明智光秀が謀反を起こし、京都本能寺に滞在していた主君・織田信長を襲撃した日本史上最大の事件のひとつ。信長は寺に火を放ち自害。嫡男・信忠も二条御新造で討死した。光秀は11日後の山崎の戦いで羽柴秀吉に敗れ、わずか「三日天下」に終わった。
登場人物一覧
織田信長
戦国時代の覇者。天下統一を目前に控えていたが、天正10年(1582年)6月2日早朝、わずかな供回りで京都本能寺に滞在中、家臣・明智光秀の謀反により襲撃された。包囲されたことを悟ると、寺に火を放ち自害して果てた。
織田信忠
信長の嫡男で織田家当主。本能寺の変の時は妙覚寺に宿泊しており、本能寺襲撃を知ると二条御新造に移って抗戦したが、明智軍に包囲され自害した。享年26歳。
森蘭丸
織田信長の小姓。正式名は森成利。1577年に信長のもとに小姓として出仕し、使い番や訪問者の饗応などの細やかな仕事ぶりが信長から高く評価された。本能寺の変では最後まで主君を護ろうと健闘するも討死。享年18歳。
羽柴秀吉(後の豊臣秀吉)
本能寺の変の時は備中高松城で毛利氏と対陣中だった。信長横死の報を受けると、毛利氏と急ぎ和睦し、約230kmを10日で引き返す「中国大返し」を敢行。6月13日の山崎の戦いで明智光秀を破り、主君の仇を討った。この功績により織田家中での地位を急速に高め、天下人への道を歩み始めた。
柴田勝家
織田家の筆頭家老。本能寺の変の時は北陸で上杉氏方の越中魚津城を攻囲中であり、事件を知らぬまま6月3日に魚津城を落とした。事件を知り急ぎ撤退したが、光秀討伐に間に合わなかった。信長の死後、清洲会議で秀吉と対立。後にお市の方と再婚するも、翌年の賤ヶ岳の戦いで秀吉に敗れ自害した。
濃姫(帰蝶)
織田信長の正室。美濃国の戦国大名・斎藤道三の娘で、天文18年(1549年)に政略結婚で信長に嫁いだ。婚姻後の動向は史料が極めて少なく、本能寺の変の時にどこにいたかは不明。明智光秀とは従兄妹の関係にあったとする説もある。
お市の方
織田信長の妹。最初の夫は北近江の戦国大名・浅井長政で、茶々・初・小督の三姉妹をもうけた。浅井家滅亡後、本能寺の変を経て清洲会議の後に柴田勝家と再婚。天正11年(1583年)、賤ヶ岳の戦いで敗れた勝家と共に北ノ庄城で自害した。
明智光秀
本能寺の変の首謀者。元は足利義昭の幕臣だったが、信長に有能さを見込まれ織田家臣となった。丹波平定の功績で信長から「天下に面目をほどこした」と絶賛され、34万石の大領主に。しかし天正10年6月2日、1万3千の兵で本能寺を急襲し主君を討った。動機は怨恨説・野望説・四国政策転換説など諸説ある。6月13日の山崎の戦いで秀吉に敗れ、落ち延びる途中で命を落とした。わずか11日間の「三日天下」に終わった。
斎藤利三
明智光秀の筆頭家老。公卿・山科言経の日記『言経卿記』には「今度謀反随一也」と記され、本能寺の変の中心人物と見なされた。長宗我部元親との姻戚関係があり、信長の四国政策転換が光秀・利三を追い詰めたとする説がある。山崎の戦い後に捕縛され、京都六条河原で処刑された。
細川藤孝(幽斎)
光秀とは長年の盟友で、息子・忠興と光秀の娘・玉(後のガラシャ)が結婚しており姻戚関係にあった。光秀は変の後に細川父子の協力を強く期待したが、藤孝は仏門に入り信長を弔うとして協力を拒否。秀吉側に付く決断を下し、光秀の孤立を決定的にした。
徳川家康
織田信長の同盟者。武田攻めの功績で駿河国を与えられ、信長の勧めで上方を遊覧中、和泉国堺で本能寺の変の報せを受けた。自決も覚悟したが、伊賀の山道を経て伊勢国へ抜け、船で三河国へ帰還する「神君伊賀越え」を敢行。6月4日に岡崎城に到着した。
足利義昭
室町幕府第15代(最後の)将軍。信長の支援で将軍に就任したが、後に対立し1573年に京都から追放された。毛利氏を頼って備後国鞆に身を寄せ、信長打倒を画策。光秀とはかつて幕臣と将軍の関係にあり、本能寺の変の黒幕とする説があるが、決定的な証拠はなく議論が続いている。
関係性一覧
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- 織田信長 →夫婦 →濃姫(帰蝶)織田信長 は 濃姫(帰蝶) に対して「夫婦」の関係です。
- 織田信長 →兄→妹 →お市の方織田信長 は お市の方 に対して「兄→妹」の関係です。
- 森蘭丸 →小姓として忠義 →織田信長森蘭丸 は 織田信長 に対して「小姓として忠義」の関係です。
- 織田信長 →主君→家臣 →羽柴秀吉織田信長 は 羽柴秀吉 に対して「主君→家臣」の関係です。
- 織田信長 →主君→筆頭家老 →柴田勝家織田信長 は 柴田勝家 に対して「主君→筆頭家老」の関係です。
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- 明智光秀 →謀反・襲撃 →織田信長明智光秀 は 織田信長 に対して「謀反・襲撃」の関係です。
- 明智光秀 →主君→筆頭家老 →斎藤利三明智光秀 は 斎藤利三 に対して「主君→筆頭家老」の関係です。
- 明智光秀 →協力を要請 →細川藤孝明智光秀 は 細川藤孝 に対して「協力を要請」の関係です。
- 細川藤孝 →協力を拒否 →明智光秀細川藤孝 は 明智光秀 に対して「協力を拒否」の関係です。
- 羽柴秀吉 →山崎の戦いで撃破 →明智光秀羽柴秀吉 は 明智光秀 に対して「山崎の戦いで撃破」の関係です。
- 柴田勝家 →変の後に再婚 →お市の方柴田勝家 は お市の方 に対して「変の後に再婚」の関係です。
- 羽柴秀吉 →後継者争いで対立 →柴田勝家羽柴秀吉 は 柴田勝家 に対して「後継者争いで対立」の関係です。
- 織田信長 →同盟関係 →徳川家康織田信長 は 徳川家康 に対して「同盟関係」の関係です。
- 足利義昭 →追放され敵対 →織田信長足利義昭 は 織田信長 に対して「追放され敵対」の関係です。
- 足利義昭 →元主従(黒幕説あり) →明智光秀足利義昭 は 明智光秀 に対して「元主従(黒幕説あり)」の関係です。
- 細川藤孝 →忠誠(秀吉に帰順) →織田信長細川藤孝 は 織田信長 に対して「忠誠(秀吉に帰順)」の関係です。
- 濃姫(帰蝶) →従兄妹とする説あり →明智光秀濃姫(帰蝶) は 明智光秀 に対して「従兄妹とする説あり」の関係です。





