太平洋戦争(1941年12月〜1945年8月)は、日本と米英を中心とする連合国との間で戦われた大規模な戦争です。1941年12月8日の真珠湾攻撃で開戦し、1945年8月15日の玉音放送をもって終結しました。
日本側では東条英機が戦時首相として開戦を主導し、山本五十六が連合艦隊司令長官として真珠湾攻撃を指揮しました。連合国側ではルーズベルト大統領が対日戦略を統括し、その死後はトルーマン大統領が原爆投下を決断しました。昭和天皇の聖断によりポツダム宣言を受諾し、マッカーサーが占領統治を指揮しました。
登場人物一覧
昭和天皇
第124代天皇。太平洋戦争期の日本の元首。1945年8月、政府内で降伏派と継戦派が対立する中、2度にわたる聖断によりポツダム宣言受諾を決定。「国民に呼びかけることが良ければ私は何時でもマイクの前にも立つ」と述べ、自ら玉音放送で終戦を国民に告げた。
近衛文麿
五摂家筆頭・近衛家出身の政治家。第34・38・39代内閣総理大臣。第二次内閣で日独伊三国同盟を締結(1940年9月)。第三次内閣では日米交渉に行き詰まり、陸軍大臣の東条英機と対立し1941年10月に総辞職。後任の東条内閣が開戦に踏み切った。1945年2月には「近衛上奏文」を昭和天皇に奏上し、早期和平を主張した。
東条英機
陸軍大将。第40代内閣総理大臣(1941年10月〜1944年7月)。陸軍の統制派として台頭し、現役の陸軍大将のまま首相に就任。太平洋戦争の開戦を決定し、戦時中の中核指導者として国政を主導した。サイパン陥落後の1944年7月に総辞職。戦後、東京裁判でA級戦犯として絞首刑に処された。
山本五十六
海軍大将・連合艦隊司令長官(1939年〜1943年)。海軍次官として日独伊三国同盟に反対し、対米戦にも消極的だったが、開戦が決まると真珠湾攻撃を立案・指揮した。近衛首相に「初め半年か1年の間は随分暴れてご覧に入れる。然しながら2年3年となれば全く確信は持てぬ」と述べた。1942年のミッドウェー海戦で大敗を喫し、1943年4月にブーゲンビル島上空で米軍の暗号解読による待ち伏せ攻撃を受け戦死した。
南雲忠一
海軍中将(のち大将)。第一航空艦隊司令長官として真珠湾攻撃・セイロン沖海戦・ミッドウェー海戦を指揮。元来は水雷戦の専門家で、年功序列人事により空母機動部隊の指揮を任された。ミッドウェー海戦での判断遅延が大敗の一因とされる。1944年7月、サイパンの戦いで自決した。
栗林忠道
陸軍中将(戦死後大将)。硫黄島守備隊の最高指揮官。陸軍大学校を次席(2番)の成績で卒業し恩賜の軍刀を拝受。1928年から約2年間アメリカに留学し、アメリカの国力を熟知していた。1944年6月に硫黄島に着任。圧倒的な劣勢の中、地下壕を駆使した持久戦でアメリカ軍に多大な損害を与え、1945年3月に戦死した。
重光葵
外交官・政治家。駐英大使時代、日独伊三国同盟の締結に際し「日本は絶対に欧州戦争に介入してはならない」と再三東京に打電して反対したが聞き入れられなかった。1943年に東条内閣で外務大臣に就任。戦争末期には近衛文麿らとともに終戦工作に尽力し、8月9日には木戸内大臣にポツダム宣言受諾の聖断を仰ぐよう進言。1945年9月2日、東京湾のミズーリ号艦上で日本政府を代表して降伏文書に署名した。
フランクリン・ルーズベルト
アメリカ合衆国第32代大統領(1933年〜1945年)。太平洋戦争の大部分を通じてアメリカの戦争指導を担った。マンハッタン計画で原爆開発を極秘に推進し、副大統領のトルーマンにさえ知らせなかった。1945年4月12日、第4期目就任からわずか3か月で急逝した。
ハリー・S・トルーマン
アメリカ合衆国第33代大統領(1945年〜1953年)。1945年4月、ルーズベルトの急逝を受けて副大統領から大統領に昇格。原爆計画の存在を大統領就任後に初めて知らされた。7月のポツダム会談後、広島・長崎への原爆投下を決断。マッカーサーを連合国軍最高司令官に任命した。
ダグラス・マッカーサー
アメリカ陸軍元帥。太平洋戦線の南西太平洋方面最高司令官として「I shall return」の名言とともにフィリピン奪還作戦を指揮。1945年8月、トルーマン大統領により連合国軍最高司令官に任命。9月2日のミズーリ号艦上での降伏文書調印式を主宰し、戦後はGHQ最高司令官として日本の占領統治を指導した。
チェスター・ニミッツ
アメリカ海軍元帥。太平洋艦隊司令長官兼太平洋戦域最高司令官(CINCPAC-CINCPOA)として中部太平洋方面の連合軍を指揮。1942年のミッドウェー海戦では暗号解読による情報優位を活かし、南雲忠一率いる日本機動部隊を撃破して太平洋戦争の転換点をもたらした。その後、マーシャル諸島・マリアナ諸島・硫黄島・沖縄と中部太平洋を西進する島嶼戦略を推進。陸軍のマッカーサーが南西太平洋方面を担当する二元指揮体制のもと、作戦の優先順位や指揮権をめぐり対立もあった。
鈴木貫太郎
海軍大将。連合艦隊司令長官・海軍軍令部長を歴任した後、侍従長として昭和天皇に仕えた。1936年の二・二六事件で青年将校に襲撃され瀕死の重傷を負うも一命を取り留めた。1945年4月、77歳で第42代内閣総理大臣に就任。御前会議で継戦派と降伏派が対立する中、昭和天皇の聖断を仰ぐ形でポツダム宣言受諾を実現し、終戦へと導いた。
関係性一覧
- 昭和天皇 →首相に任命 →東条英機昭和天皇 は 東条英機 に対して「首相に任命」の関係です。
- 昭和天皇 →首相に任命(第二次・三次) →近衛文麿昭和天皇 は 近衛文麿 に対して「首相に任命(第二次・三次)」の関係です。
- 近衛文麿 →近衛上奏文で早期和平を進言 →昭和天皇近衛文麿 は 昭和天皇 に対して「近衛上奏文で早期和平を進言」の関係です。
- 近衛文麿 →日米交渉で対立→総辞職 →東条英機近衛文麿 は 東条英機 に対して「日米交渉で対立→総辞職」の関係です。
- 東条英機 →陸海軍の対立(三国同盟) →山本五十六東条英機 は 山本五十六 に対して「陸海軍の対立(三国同盟)」の関係です。
- 山本五十六 →連合艦隊司令長官→機動部隊司令 →南雲忠一山本五十六 は 南雲忠一 に対して「連合艦隊司令長官→機動部隊司令」の関係です。
- 東条英機 →陸軍の指揮系統 →栗林忠道東条英機 は 栗林忠道 に対して「陸軍の指揮系統」の関係です。
- 重光葵 →ともに終戦工作に尽力 →近衛文麿重光葵 は 近衛文麿 に対して「ともに終戦工作に尽力」の関係です。
- 重光葵 →降伏文書に調印(ミズーリ号) →マッカーサー重光葵 は マッカーサー に対して「降伏文書に調印(ミズーリ号)」の関係です。
- ルーズベルト →急逝により大統領職を継承 →トルーマンルーズベルト は トルーマン に対して「急逝により大統領職を継承」の関係です。
- トルーマン →連合国軍最高司令官に任命 →マッカーサートルーマン は マッカーサー に対して「連合国軍最高司令官に任命」の関係です。
- ルーズベルト →日米開戦(敵対) →東条英機ルーズベルト は 東条英機 に対して「日米開戦(敵対)」の関係です。
- マッカーサー →占領統治(天皇制存続を決定) →昭和天皇マッカーサー は 昭和天皇 に対して「占領統治(天皇制存続を決定)」の関係です。
- 栗林忠道 →硫黄島から訣別電を打電 →昭和天皇栗林忠道 は 昭和天皇 に対して「硫黄島から訣別電を打電」の関係です。
- 昭和天皇 →拝謁・勅語を賜る →山本五十六昭和天皇 は 山本五十六 に対して「拝謁・勅語を賜る」の関係です。
- 南雲忠一 →ミッドウェーで大敗(判断遅延) →山本五十六南雲忠一 は 山本五十六 に対して「ミッドウェーで大敗(判断遅延)」の関係です。
- トルーマン →ポツダム宣言→原爆投下→降伏 →昭和天皇トルーマン は 昭和天皇 に対して「ポツダム宣言→原爆投下→降伏」の関係です。
- 東条英機 →政府内で立場が異なる →重光葵東条英機 は 重光葵 に対して「政府内で立場が異なる」の関係です。
- ニミッツ →ミッドウェーで対決(暗号解読) →南雲忠一ニミッツ は 南雲忠一 に対して「ミッドウェーで対決(暗号解読)」の関係です。
- ニミッツ →硫黄島攻略を指揮(激戦) →栗林忠道ニミッツ は 栗林忠道 に対して「硫黄島攻略を指揮(激戦)」の関係です。
- ニミッツ →太平洋戦域の二元指揮体制 →マッカーサーニミッツ は マッカーサー に対して「太平洋戦域の二元指揮体制」の関係です。
- 鈴木貫太郎 →聖断を仰ぎポツダム宣言受諾 →昭和天皇鈴木貫太郎 は 昭和天皇 に対して「聖断を仰ぎポツダム宣言受諾」の関係です。
- 鈴木貫太郎 →開戦→終戦(首相のバトンタッチ) →東条英機鈴木貫太郎 は 東条英機 に対して「開戦→終戦(首相のバトンタッチ)」の関係です。
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