日本最古の歴史書『古事記』に記された国生み・神生み神話の主要な神々の相関図です。イザナギとイザナミの国生みから、火の神カグツチの誕生によるイザナミの死、黄泉の国での離別、そしてイザナギの禊から生まれた三貴子(天照大御神・月読命・スサノオ)、天岩戸隠れとその解決に尽力した神々の関係を描いています。
登場人物一覧
イザナギ
伊邪那岐命。神代七代の最後に現れた男神で、イザナミと共に国生み・神生みを行った。イザナミの死後、黄泉の国を訪れるも変わり果てた姿に恐れ逃げ帰り、千引の岩で黄泉との境を塞いだ。筑紫の日向の橘の小門の阿波岐原で禊を行い、左目から天照大御神、右目から月読命、鼻からスサノオの三貴子を生んだ。
イザナミ
伊邪那美命。イザナギと共に国生みを行い、日本列島の島々や多くの神々を生んだ女神。火の神カグツチを産んだ際に大火傷を負い命を落とした。黄泉の国の主宰神・黄泉津大神となり、「一日に千人を殺す」と宣言した。
天照大御神
太陽を神格化した女神で、高天原の統治者。イザナギの禊の際に左目から生まれた三貴子の一柱。スサノオの乱暴に怒り天岩戸に隠れたことで世界が闇に包まれたが、オモイカネの知恵とアメノウズメの踊りによって岩戸から引き出された。
月読命
月を神格化した神で、夜の食国(よるのおすくに)を治めるようイザナギに命じられた三貴子の一柱。イザナギの禊の際に右目から生まれた。古事記では記述が極めて少なく、三貴子でありながら謎の多い神とされる。
スサノオ
建速須佐之男命。イザナギの禊の際に鼻から生まれた三貴子の一柱。海原の統治を命じられたが、母イザナミを慕い泣いてばかりいたためイザナギに追放された。高天原でアマテラスと誓約を行うも乱暴を働き、高天原から追放。後に出雲でヤマタノオロチを退治した英雄神。
カグツチ
火之迦具土神。イザナギとイザナミの神生みで生まれた火の神。出産時にイザナミの陰部(美蕃登)に大火傷を負わせ、その死因となった。怒り悲しんだ父イザナギに十拳剣・天之尾羽張で首を斬られて殺され、その血や体から多くの神々が生まれた。
アメノウズメ
天宇受売命。芸能の始祖神とされる女神。天岩戸隠れの際、岩戸の前で神懸かりの踊りを披露し、八百万の神々を大笑いさせることで天照大御神の興味を引き出した。後に天孫降臨で猿田彦と出会い夫婦となった。
オモイカネ
思金神。高御産巣日神の子で、「多くの思慮を兼ね備えた」知恵の神。天岩戸隠れの際に八百万の神を集め、天照大御神を岩戸から引き出すための策を立案した。天孫降臨にも随伴した。
タヂカラオ
天手力男神。力の神で、天岩戸隠れの際にオモイカネの策に従い岩戸の脇に隠れ、天照大御神が少し戸を開けた瞬間にその御手を取って外へ引き出した怪力の神。その後、布刀玉命が注連縄を張り、天照大御神が再び岩戸に戻れないようにした。
関係性一覧
- イザナギ →夫婦(国生み・神生み) →イザナミイザナギ は イザナミ に対して「夫婦(国生み・神生み)」の関係です。
- イザナミ →千引の岩で離別・対立 →イザナギイザナミ は イザナギ に対して「千引の岩で離別・対立」の関係です。
- イザナギ →禊で誕生(左目) →天照大御神イザナギ は 天照大御神 に対して「禊で誕生(左目)」の関係です。
- イザナギ →禊で誕生(右目) →月読命イザナギ は 月読命 に対して「禊で誕生(右目)」の関係です。
- イザナギ →禊で誕生(鼻)→追放 →スサノオイザナギ は スサノオ に対して「禊で誕生(鼻)→追放」の関係です。
- イザナミ →出産で死亡 →カグツチイザナミ は カグツチ に対して「出産で死亡」の関係です。
- イザナギ →怒りで斬殺 →カグツチイザナギ は カグツチ に対して「怒りで斬殺」の関係です。
- スサノオ →誓約→乱暴で追放 →天照大御神スサノオ は 天照大御神 に対して「誓約→乱暴で追放」の関係です。
- 天照大御神 →三貴子(姉弟) →月読命天照大御神 は 月読命 に対して「三貴子(姉弟)」の関係です。
- オモイカネ →岩戸開きを立案 →天照大御神オモイカネ は 天照大御神 に対して「岩戸開きを立案」の関係です。
- アメノウズメ →踊りで誘い出す →天照大御神アメノウズメ は 天照大御神 に対して「踊りで誘い出す」の関係です。
- タヂカラオ →岩戸から引き出す →天照大御神タヂカラオ は 天照大御神 に対して「岩戸から引き出す」の関係です。
- オモイカネ →踊りを指示 →アメノウズメオモイカネ は アメノウズメ に対して「踊りを指示」の関係です。
- オモイカネ →岩戸脇で待機を指示 →タヂカラオオモイカネ は タヂカラオ に対して「岩戸脇で待機を指示」の関係です。
- スサノオ →亡き母を慕う →イザナミスサノオ は イザナミ に対して「亡き母を慕う」の関係です。

