ヘラクレス(ヘーラクレース)は、ギリシャ神話最大の英雄であり、最高神ゼウスと人間の女性アルクメネの間に生まれた半神半人です。
ゼウスの正妻ヘラの嫉妬により狂気に陥り、妻メガラと子供たちを殺害してしまったヘラクレスは、罪を償うためにミュケーナイ王エウリュステウスのもとで12の功業を成し遂げます。師ケイロンや甥イオラオス、女神アテナの助けを受けながら試練を乗り越えますが、最後はケンタウロスのネッソスの策略と二番目の妻デイアネイラの行為により命を落とし、神々の仲間入りを果たしました。
登場人物一覧
ゼウス
オリュンポスの最高神にして天空と雷を司る神。アルクメネの夫アムピトリュオンに化けて彼女と交わり、ヘラクレスの父となった。次に生まれるペルセウスの子孫をミュケーナイの王にすると宣言した。
ヘラ
ゼウスの正妻で結婚と出産の女神。ゼウスの浮気で生まれたヘラクレスを激しく憎み、幼少期から蛇を送るなど迫害を続けた。ヘラクレスに狂気を吹き込み妻子を殺害させ、12の功業を課される原因を作った。
アテナ
知恵と戦略を司るオリュンポスの女神。ゼウスの娘。英雄たちの守護者として知られ、ヘラクレスの12の功業では助言や武器を与えて支援した。ネメアの獅子退治では獅子の爪で毛皮を剥ぐ方法を教え、ステュムパロスの鳥退治では青銅のカスタネットを授けた。
ヘベ
青春を司る女神で、ゼウスとヘラの娘。オリュンポスの宴会でネクタル(神酒)やアムブロシアーを給仕する役目を担った。ヘラクレスが死後に神格化されオリュンポスに迎え入れられた際、ヘラとの和解の証としてヘラクレスの妻となった。二柱の息子アレクシアレースとアニーケートスを生んだとされる。
アムピトリュオン
ティーリュンスの王で、アルクメネの夫。ヘラクレスの育ての父(継父)。ゼウスがアムピトリュオンの姿に化けてアルクメネと交わったため、同じ夜にゼウスの子ヘラクレスと、アムピトリュオンの子イピクレスが生まれた。テーバイとオルコメノスの戦いで戦死したとされる。
ヘラクレス
ギリシャ神話最大の英雄で半神半人。ゼウスと人間の女性アルクメネの間に生まれた。ヘラに狂気を吹き込まれ妻子を殺害した罪を償うため、ミュケーナイ王エウリュステウスのもとで12の功業を成し遂げた。最後はネッソスの毒により命を落とし、オリュンポスの神々に迎え入れられた。
アルクメネ
ミュケーナイ王エーレクトリュオーンの娘でアムピトリュオーンの妻。ゼウスが夫に化けて訪れた夜にヘラクレスを身ごもり、同じ夜に夫との間にイピクレスも身ごもった。
エウリュステウス
ミュケーナイ及びティーリュンスの王。ヘラの策略によりヘラクレスより先に生まれ、王位を得た。デルフォイの神託に従いヘラクレスに12の功業を課した。イオラオスの助力やアウゲイアスの報酬を理由に功業を認めず、10から12に増やした。
メガラ
テーバイ王クレオーンの娘でヘラクレスの最初の妻。ヘラクレスがオルコメノス軍を倒した褒美として嫁いだ。ヘラに狂気を吹き込まれたヘラクレスにより子供たちは殺害された。メガラ自身も殺されたとする伝承と、生き延びて後にイオラオスと再婚したとする伝承がある。
デイアネイラ
カリュドーン王オイネウスの娘でヘラクレスの二番目の妻。ヘラクレスが河神アケローオスと戦い勝利して妻にした。ネッソスの血を媚薬と信じて衣に塗り、結果的にヘラクレスを死に至らしめた。真実を知った後、自ら命を絶った。
ケイロン
ケンタウロス族の賢者で、ティーターンの王クロノスとニュンペーのピリュラーの子。医術・武術・音楽など多方面に通じ、ヘラクレスやアキレウス、アスクレピオスなど多くの英雄を育てた。ヘラクレスの矢に付いたヒュドラの毒に苦しみ、不死を捨てて死を選んだ。ゼウスにより射手座となった。
イオラオス
ヘラクレスの異父兄弟イピクレスの息子で、ヘラクレスの甥にして忠実な従者。レルネーのヒュドラ退治でヘラクレスが切り落とした首の断面を松明で焼いて再生を防いだ。この助力のため、エウリュステウスはヒュドラ退治を功業に数えなかった。
ネッソス
ケンタウロス族の一人。デイアネイラを襲おうとしてヘラクレスにヒュドラの毒矢で射殺された。死に際にデイアネイラに「自分の血は媚薬になる」と嘘をつき、ヘラクレスの死の原因を作った。血にはヒュドラの猛毒が含まれていた。
関係性一覧
- ゼウス →夫婦 →ヘラゼウス は ヘラ に対して「夫婦」の関係です。
- ゼウス →変身して交わる →アルクメネゼウス は アルクメネ に対して「変身して交わる」の関係です。
- ゼウス →父 →ヘラクレスゼウス は ヘラクレス に対して「父」の関係です。
- アルクメネ →母 →ヘラクレスアルクメネ は ヘラクレス に対して「母」の関係です。
- ヘラ →迫害・狂気を送る →ヘラクレスヘラ は ヘラクレス に対して「迫害・狂気を送る」の関係です。
- ヘラ →先に出生させる →エウリュステウスヘラ は エウリュステウス に対して「先に出生させる」の関係です。
- アテナ →守護・助言 →ヘラクレスアテナ は ヘラクレス に対して「守護・助言」の関係です。
- ゼウス →父娘 →アテナゼウス は アテナ に対して「父娘」の関係です。
- エウリュステウス →12の功業を命令 →ヘラクレスエウリュステウス は ヘラクレス に対して「12の功業を命令」の関係です。
- ヘラクレス →最初の妻(狂気で殺害) →メガラヘラクレス は メガラ に対して「最初の妻(狂気で殺害)」の関係です。
- ヘラクレス →二番目の妻 →デイアネイラヘラクレス は デイアネイラ に対して「二番目の妻」の関係です。
- ケイロン →師匠 →ヘラクレスケイロン は ヘラクレス に対して「師匠」の関係です。
- ヘラクレス →誤って毒矢を当てる →ケイロンヘラクレス は ケイロン に対して「誤って毒矢を当てる」の関係です。
- イオラオス →甥・忠実な従者 →ヘラクレスイオラオス は ヘラクレス に対して「甥・忠実な従者」の関係です。
- ヘラクレス →毒矢で射殺 →ネッソスヘラクレス は ネッソス に対して「毒矢で射殺」の関係です。
- ネッソス →偽の媚薬を渡す →デイアネイラネッソス は デイアネイラ に対して「偽の媚薬を渡す」の関係です。
- デイアネイラ →毒の衣を着せ死に至らす →ヘラクレスデイアネイラ は ヘラクレス に対して「毒の衣を着せ死に至らす」の関係です。
- イオラオス →後に再婚 →メガライオラオス は メガラ に対して「後に再婚」の関係です。
- アムピトリュオン →夫婦 →アルクメネアムピトリュオン は アルクメネ に対して「夫婦」の関係です。
- ゼウス →姿を借りて変身 →アムピトリュオンゼウス は アムピトリュオン に対して「姿を借りて変身」の関係です。
- ヘラクレス →死後の妻(神格化後に結婚) →ヘベヘラクレス は ヘベ に対して「死後の妻(神格化後に結婚)」の関係です。
- ゼウス →父→娘 →ヘベゼウス は ヘベ に対して「父→娘」の関係です。
- ヘラ →母→娘 →ヘベヘラ は ヘベ に対して「母→娘」の関係です。
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